いよいよ梅雨入りし、蒸し暑いシーズン到来です。
本格的に衣替えする前にクールビズはスタートしているのですが、あの国での夏のファッションはどうなのでしょう。今日も2カ国をコネクトしてお送りします。
まず「クールビズはありますか」という質問です。
イタリア・ミラノ 奥村裕嗣さん
「ありません」
インドネシア・ジャカルタ 規矩田せいじさん
「あります」
なんといってもファッション大国だけに夏はがまんですか?
【イタリア・ミラノ 奥村裕嗣さん】
冷房をそもそもつけないし、暑いといってもカラッとしているので耐えられる。それに8月という最も暑い時期は夏休み。役人や、企業のトップはきっちりと背広。だから不要です。
それでも暑い時はありますよね…。
イギリスのサビルロウ仕立てとは違ってイタリアの仕立て方は軽やかなのでそれもあって、背広を着ていても苦にならないのかも。
インドネシアは猛烈に暑いでしょうね
【インドネシア・ジャカルタ 規矩田せいじさん】
と言いますか、インドネシアは1年中夏です・・・
年間平均気温は28℃で、日中の外気温は30〜35°くらいありますが、湿度はあまり高くない(?)ので体感温度や不快指数は日本よりも低いと思います。実は日本の夏のように、Yシャツがべた〜っと肌にくっつくようなこともありません。
だから政府高官をはじめ、無意味な正装はやめて節電のために冷房を弱めて衣服で調整するなんてことはありません。むしろ他のアジア各国と同じで、冷やすことがサービスだと思っていますから、オフィスを始め、ホテルやショッピングモールでは冷房をギンギンにかけています。
それでもクールビズと呼べるものはあるんですよね
インドネシアにはバティックというものがあります。
バティックはインドネシア(ジャワ島)独特の染色技法(ろうけつ染め)で、ハワイのアロハや沖縄のかりゆしに近いですね。
そういう意味では昔から究極のクール・ビズを採用していたわけです。
最近ではこのインドネシア・バティックが2009年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されたのを期に、ユドヨノ現大統領の呼びかけで、毎週金曜日がバティック・デーとなり、政府関係者をはじめ、オフィスで働く人がバティックを来るようになりました。
ということは今日は金曜日ですから・・・。
もちろん私も今日はこれからバティックを着てクールビズで出社します!