あさっての日曜日は「父の日」です。
デパートなどの商戦では、今日明日がいよいよピークを迎える時期といえますが、さてあの国での「父の日」事情はどうなのでしょう?
今日も2カ国をコネクト。
父の日はいつですか?
フィンランド、エスポー。遠藤悦郎さん
「他の北欧諸国と同じく、11月です」
どうして11月なのでしょうか?
父の日は、もともと母の日に続く形でアメリカの習慣が伝わったもので、1910から30年代頃には、アメリカと同じ6月に祝っていたようです。
1949年にスウェーデンの商人たちが「6月が北欧では夏休みだから、11月にしよう」と提案したのがきっかけで、11月になったとのこと。6月第3日曜日では、北欧の夏のスタートを祝う重大なお祭り『夏至祭』と重なったりもするくらい近い。というのも大きな理由でしょう。
当日はどんな事をするのでしょうか?
父の日や母の日のお祝い自体は、他の欧米とあまりかわりがありませんが、かなり重要な「家族で過ごす日」です。
「敬老の日」がないので、孫たちも祖父母を祝います。
プレゼントをあげたり、家族が集まって食事をしたりします。
学校では子供たちがプレゼントのカードや工作を作ったりします。
フィンランドでは父の日も母の日も「国旗掲揚日」で街中に旗がひらめきます。
しかし母の日は独立記念日などと並ぶ「公式な国旗掲揚日」に対して、父の日は普通の「掲揚日」。
女性の方が立場が若干強いです。
父の日はいつですか?
インドネシア、ジャカルタ。規矩田せいじさん
「ありません」
父の日がないとの事ですがアメリカの習慣も入っていないのですか?
海外で一般的な、5月第2週の母の日や、6月3週の父の日については、インドネシア人は知らないとのこと。
ただし、お父さんは尊敬されていないということではなく、むしろお父さんは昔から尊敬されていて、お母さんの地位が低かったので、あえてそのような日を設ける必要がないのが実情です。
インドネシアでは12月22日が母の日となっていますが、第1回インドネシア婦人会議がジョグジャカルタで開かれたのを機に、12月22日を母の日として制定されました。
むしろお母さんの(女性の)地位が、お父さん(男性)の地位に近づいた、ということらしいです。