今日は1年で昼の長さがもっとも長い「夏至の日」です。
東京では日の出が午前4時25分ごろ、日の入りが午後7時0分ごろですが、さてあの国で「夏至の日」はどのようにすごすのでしょう。
今日も2カ国をコネクトしてお送りします。
夏至の日は賑やかですか?
スウェーデン、ストックホルム。丹呉由紀子さん
「クリスマスや新年の祝いと同じくらい重要なイベントです」
どんなお祝いをするのですか?
スウェーデンでは、夏至に近い週末の金、土曜日が祝日。毎年変わります。
今年は、今日がミッドサマー・アフトン、明日はミッドサマー・ダーゲンと呼ばれ、町の広場などでは、草、花、木で作った十字のポールの左右に丸いリングがついているものの周りを、人々が手をつないで回りながら、歌ったり、踊ったりします。
中には、民族衣装姿の人、野花を摘んで作った花輪の冠をかぶる女性もいます。
伝統的には収穫を祈ってのお祭りであり、夏の始まりを祝ったそうです。
多くの人々は、都市から離れ、海や森の中にある別荘などで、親しい友人や家族と祝います。
何か特別な食べ物があるのでしょうか?
ニシンの酢漬け、新ジャガとディルという名前のハーブ、サワークリーム、クネッケブレッドと呼ばれるクラッカー状のパンを食べることが多いです。
その他、サーモンやニシンの入ったパイなども出されます。
イチゴが旬のため、食後には、大抵イチゴを使ったデザートが出されます。
歌うことの好きなスウェーデン人たちは、シュナップスと呼ばれる、スカンジナビア産の蒸留酒を飲んで歌い、夜遅くまでお祝いは続きます。
夏至の日は賑やかですか?
フランス、パリ。ドゥヴィアンヌ園子さん
「音楽のお祭りがあります」
パリは音楽のお祭りなんですね
30年ほど前から夏至の日は、フェット・ドゥ・ミュージックといって町中で夜通し音楽が流れます。
パリ市の呼びかけではじまったもので、1年で1番、日が長い時期、みんなで楽しもうというもの。
長いバカンスに出る前の景気づけもあるかもしれません。
若者達は6月初めにバカロレア試験や、学年も終了する事もお祭り気分になっています。
アマチュアミュージシャンや、大道ミュージシャン達が、思いっきり演奏できるチャンスを与えるとかの意味があるのでしょう。
クラシックからジャズまで、すべてのジャンルを網羅しているのもおもしろいです。