夏のボーナス・シーズンですが、あなたは、増えましたか?
それとも変わりませんか? そんな中、家計を奥さんが握っていてお父さんがお小遣いをもらっているという日本で多い状況。
さてあの国では「お父さんのお小遣い事情」はどうなのでしょう。
今日も2カ国をコネクト。
お父さんのお小遣いはありますか?
ブラジル、サンパウロ。吉川真由美さん
「ありません」
まずそういう概念はないのでしょうか?
最初、このテーマを出したら、みんな驚きます。「どうして日本ではお父さん/旦那さんがお小遣いをもらわなければいけないの?お父さんは働いていないの?」というのが最初のリアクションです。
ブラジルでは、共働きが多いので、家計は夫婦でチェックして払うかたちのやり方が多いです。
奥さんの方が働かない家庭では、旦那さんの方ではなく、奥様の方がお小遣いをもらうケースが多いそうです。
具体的に共働きの場合でどのように支払いを決めるのですか?
お給料は、同じ銀行口座の中に入れる場合もあれば、別々の口座に入れて、そこからいろいろな支払いをする場合もあります。
うちでは、私は私の口座を持っていて、主人は別の口座を持っていますが、大きい買い物をする場合は、話し合ってからします。
日本ではご主人の会社での会食や接待はご主人だけが出席しますが、こちらでは必ず夫婦で出席。なので、交際費の出費も一緒なので「主人ばかり交際費使って」ということにもなりません。
お父さんのお小遣いはありますか?
南スーダン共和国、ジュバ。丸山治美さん
「ありません」
南スーダン共和国というのはスーダン共和国から独立した新しい国ですね
2011年7月に独立。石油産出国で、以前は国家歳入の98%が石油輸出による収入でした。ただ昨年の1月から石油輸出を止めてしまっており、他に歳入の手立てを模索中です。
そんな南スーダンの家計の事情というのはなかなか想像がつきませんが
旦那さんが働いて給料をもらっている場合、適当に奥さんにお金を渡して、食費、子供の養育費等々、生活にかかる支払いをしてもらっているようです。友人が来てご飯を出して持てなすなど、急な支出があった場合は、追加で奥さんにお金を渡します。
共働きというのは聞いたことがありません。
奥さんだけが働いているときも、奥さんは給料をそっくり旦那さんに渡してしまっているようです。
よほどうまくやらないと、「奥さんのへそくり」もできないのではないかと思います。
家計の中でお父さんの可処分所得は大きいのでしょうか?
住民税とか社会保険料がないので、給料=可処分所得、だと思います。
「お父さんが自由に使えるお金」という意味では、家計のやりくりは奥さんですが、財布のひもを握っているのは旦那さんです。
それなので、可処分所得はかなり大きいのでは。
ただ、親戚一族に稼ぎ頭がいる場合、その人の家に親戚連中が住みついて、大きな家計になったりしており、相対的に自由になるお金は少ないかもしれません。