宮崎県の南西部にある都城市。
西にそびえる霧島山地を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。郷土料理の朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
今朝は宮崎県、都城市です
鹿児島市と宮崎市の間にある都城市。
もともとは薩摩藩だったので、鹿児島弁に近い方言を話す人も多く、薩摩の文化が色濃く残っています。
街を流れる川の上流には日本の滝百選の一つ、関之尾の滝があり、夏には沢山の人が訪れます。
見どころは滝の近くにできた、大小数千個の岩盤の穴。数万年の時間をかけて、早い水の流れが複雑に川底の岩を削り、長さおよそ600m、川幅40m以上にわたって穴となりました。
世界有数の規模で、国の天然記念物に指定されています。
都城の郷土料理は「ガネ」
千切りにしたサツマイモに、ニンジン、玉ねぎささがきのゴボウなどをかき揚げにしたものが、薩摩藩の時代からこの地方に伝わる「ガネ」です。
特産品のサツマイモと、残り物の野菜を一緒に揚げたいわば生活の知恵とも言える食べ物。
方言で「蟹」を意味する「ガネ」に形が似ている、ということからその名前で呼ばれるようです。
低温でじっくり揚げていき、最後に火を強くしてカリッときつね色に仕上げることで、外は香ばしく中はふんわり。
同時に野菜のシャキシャキ感を楽しめます。
ほんのりとした甘さのサツマイモをベースに味つけをするので、塩味ベースだとごはんのおかずとしての一品にもなりますが、砂糖を入れておやつのようにするレシピもあるとか。
地元のスーパーの惣菜コーナーでは定番商品の「ガネ」。冷めてもおいしく食べられるので作り置きをして、朝からミルクと一緒にいただきます。
都城では家庭によってレシピが違う「ガネ」の魅力をアピールするためのコンテストも行ったとのことです。