岐阜県の北部、真夏でも涼しい天生の森、朝の空気をたっぷり吸い込んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。地元の野菜を食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
今朝は日本、岐阜県です
岐阜県飛騨市と白川村にまたがる天生峠のふもとにひろがるのが「天生の森」です。
入口からしばらくあるくと湿地帯。
その奥にある深い森を抜け、標高1,744メートルのの頂上に至るまでがハイキングコースです。
ここでは変化に富んだ雄大な自然が楽しめます。
ミズバショウやニッコウキスゲといった湿原の草花。ブナやカツラといった大きな木が生い茂る原生林。そしてさまざまな野鳥のささやき。
1年の半分以上が雪に閉ざされる「天生の森」の今は新緑のシーズンまっさかりです。
涼やかな空気で、蒸し暑い下界とは別世界。
整備された散策道のおかげで、山登りのビギナーでも気軽に楽しめる場所です。
この地域の伝統野菜は「かぶ」です
「飛騨紅かぶ」は江戸時代から受け継がれていて丸くて、表面が赤く、中味の果肉は白い色をしています。豪雪地帯であるこの地域の冬場の貴重な栄養源として、「赤かぶ漬」という漬物として親しまれてきました。
塩だけで漬けるのが一般的で、乳酸菌による発酵作用でほどよい酸味のなかに、「かぶ」そのものの、ほのかな甘みを感じることができます。
もともと白い果肉は、漬け込んでいる間に徐々に皮の赤い色素が染まっていきます。そして、しっかりと漬かった「赤かぶ漬」は切り分けると芯まで全体が美しい紅色になります。
朝ごはんには温かいごはんとともに「赤かぶ漬」に少し醤油をたらして、いただきましょう。
地元ではごま油で、キノコ類と一緒に炒めて食べる「赤かぶステーキ」というレシピもあるそうです。