日本株を中心に株価が上がっています。貯蓄が多いといわれる日本ですが、あの国での「資産運用事情」はどうなのでしょう。
今日も2カ国をコネクト。
スイスに預けていれば大丈夫、という安心感を買っているのだと思います。世界のお金がスイスに集まるのは、歴史上そういったサービスを提供し続けてきた信頼があるからでしょうね。
逆に、中高年層は貯蓄堅実派が多いように思います。
一番お金を持っているのは、今年金をもらっている世代だと言われています。
ただ、スイスでは仕事や年齢に対しての最低賃金のラインが守られていて、あらゆる職業で労働保険や休暇が補償されていますので、日本のようなワーキングプアーの状態には陥りにくくなっています。
信頼できるギャラップ社の調査によると、2010年時点で、アメリカ人の62%が収入があったら貯蓄に回す、と答えており、35%が消費に回すと言っています。つまり、貯蓄性向の方が27ポイントも強いのです。
貯蓄性向が強まったきっかけは、2008年のリーマンショックです。
アメリカは小切手社会なので、当面の生活費支払いのための普通預金(当座預金)は、広く浸透しており、その意味ではみんな銀行によく通います。しかし、銀行が提唱する預金とくに定期預金は、人気がありません。
その理由は、日本同様、あまりにも低い金利、そしていろいろな場合にかかる手数料です。
もちろん、株は投資ですから、損することもありますが、そこは自分と投資銀行のチームワークで、損しないよう、毎日、血眼でウォールストリート・ジャーナルやネットで世界経済の動向をウォッチしながら蓄財と資産管理。それがアメリカンスタイルです。
お金を使わないで将来のために貯めておこうという気分は、ここ4−5年特に強いのですが、そんなに暗くならないのがこの国の国民性のいいところ。
所詮、金だろ?たかが金じゃないか、金は天下の回りもの。豊かだった昔なんてこれっぽっちも懐かしくない。また、機会が来たらがっぽり稼ぎゃいいさ、てな感じです。