55年6カ月、日本チャンピオンが空席でした
ボクシングの日本ヘビー級は、1958年1月から選手不足のため、日本ボクシングコミッションが王座を預かっていました。きのうは後楽園ホールで王座決定戦が行われ、藤本京太郎(ふじもときょうたろう)選手がオケロ・ピーター選手を6回2分59秒のTKOで下し、チャンピオンとなりました。藤本選手は、格闘技K-1の元王者で一昨年にボクシングに転向。これで8戦7勝1敗です。
オートバイの鈴鹿8耐が開幕です
今年で36回目を迎える「鈴鹿8時間耐久ロードレース」。世界14カ国63チーム189人が参加してきのうフリー走行が行われました。1回目の走行で「F.C.C.TSR Honda」のジョナサン・レイ、清成龍一(きよなりりゅういち)組が2分08秒812でトップに立ち、8耐の3連覇に向けて好スタートをきりました。
ウサイン・ボルト、ドーピング関与を完全否定
陸上男子100mと200mの世界記録を持つウサイン・ボルト選手はきのう、ダイヤモンドリーグ第11戦、ロンドン・グランプリを前に記者会見。陸上界にドーピング違反が相次いでいることに質問が集中する中、「私はドーピングをしていない」と自らの関与を完全否定しました。100mの前世界記録保持者、アサファ・パウエル選手が検査で陽性反応を示したことに「もちろん驚いたが、今後詳細な結果が出るのを待たなければならない」とコメント。罰則強化が議論されていることには「自分はルールを決める立場にない。今は来月の世界選手権に集中するだけ」と述べました。
平泳ぎのルール改正案
国際水泳連盟はきのう、バルセロナで開いた総会で理事会が提案した、平泳ぎのルール改正案を否決しました。これはスタートの後、ターンの後とも「1かき、1けり」。その動作の間に、1回以内のバタフライのドルフィンキック、という現行ルールを改正して、スタート直後のみ、自由形やバタフライと同じように15mまで潜水し、その間、複数回のバタフライのキックができる、というものでした。
提案のきっかけとなったのは、去年のロンドン五輪男子100m平泳ぎを世界記録で優勝したキャメロン・ファンデルバーグ選手が「3回ドルフィンキックを使った。他の選手もやっている」と告白してからでした。飛び込みで水しぶきが上がるスタートでは、審判が水中の脚の動きを判定しにくい、という事情もあります。
しかし平泳ぎのけりと大きくスピードも水の抵抗も異なるバタフライのキックだけに、総会では「泳ぎ方のコンセプトを根本から変えてしまう」といった反対意見が日本を含め、各国からも多く出て結果は否決となりました。
バルセロナでは現在世界水泳選手権が行われていますが、今週末からは競泳の各種目の競技がスタートします。