今日8月16日は「女子大生の日」。今から100年前に、当時の東北帝国大学が女子受験生3人の合格を発表し、日本ではじめて女子大生が誕生したことが由来なのだそうです。
今少子化の影響で女子だけの大学が、共学になることもある日本。
さてあの国での「女子大事情」はどうなのでしょう。
今日も2カ国をコネクトしてお送りします。
アメリカ ロサンゼルス 大西良子さん
「全米で現在も50校ほどあります。
ただ私が住む西海岸には東海岸ほど有名なところはないようです」
トルコ・イスタンブール 加瀬由美子さん
「現存する女子大はありません」
東海岸にくらべて、一年中気候が温暖でのんびりしているカリフォルニアでは、公立大学の人気が高いため、4年制ならカリフォルニア大学機構、カリフォルニア州立大学のどちらかなので、男女共学が主流。アメリカのカレッジとスポーツ活動は切り離せないので、女子大だと共学にはあるフットボール部がないので盛り上がりに欠けます。
とはいえ、キリスト教(カトリック系)の女子大はカリフォルニアにもいくつかあります。東海岸や南部のほうがもっとあり4年間は女子大でも大学院は男女共学のところもあるみたいです(シモンズカレッジなど)。英語でいうとSingle Gender Schoolです。
国務長官をつとめたヒラリークリントン、マデレーンオルブライトさんとも名門女子大ボストン郊外のウエルズリー大学の出身ですが、西海岸ではいまひとつ、だれもが知っている名門女子大というのは、あまり見聞きしません。ただ男女共学があたりまえになったアメリカではむしろ25歳以下の 若者では、女性のほうが男性よりも大卒者が増えています。
トルコは1923年、革命により共和国となりました。共和国となると同時に、初代大統領アタテュルクは、主権在民・政教分離・世俗主義の3原則を取り入れ、一夫一婦制や婦人の参政権などをいち早く認めました。
女性の社会参加は日本以上に目覚ましいものがあります。
国民の90パーセント以上がイスラム教徒ですが、イスラム教はその時以来「国教」ではなくなり、宗教は強制されることなく自由です。
トルコには女子大学がないは私に言わせると世界7不思議の8番目!?かもしれません。とはいえ他の中近東のイスラーム諸国にも女子大学はないのだそうです。日本の考えは「男女7歳にして席を同じうせず」という言葉があるくらい、江戸時代の儒教の影響を受けているのかも知れません。