2013/8/30 中村憲剛(後編)

先週に引き続き、中村憲剛選手にお話を伺いました。


__今週もこの方にお話を伺います。

おはようございます。中村憲剛です。

__ザック・ジャパンについて教えていただきたいんですが、ザッケーロー二さんは、例えば途中で出場するとして、どんなことを言うんですか?

あんまり多く何かを言われることは無いですよね。
自分でも大体わかってるんですよ、やるべきことが……

ゲームが始まって、途中から出る場合は、大体、出るのは後半なんで、どういう流れかっていうのは見ていればわかるし、入る時には自分のやることっていうのは、もう自分の中では整理できてるんで、それと監督の考えが全然違ったっていうことは今まであまり無いですよね。

__僕はザッケーロー二監督、ハーフタイムに何を言っているのか気になるんですけれども

ハーフタイムに入ると、まずは皆に休む時間を与えて、ちょっと落ち着くのを待って……その間に、みんな水飲んだり着替えたり……それからしゃべる。みたいな。

でも、ダメな時とか、良くない時とかは結構、言う時はありますね。
「何やってるんだ!」みたいな……

__6月のコンフェデレーションズカップは振り返ってみて、どんな想いを持っていますか?

やっぱり悔しいですよね。

コンフェデで、こういう相手と「しっかり戦って、勝ちたい」という気持ちは、皆がもって臨んだ大会だったので……結果、3連敗だったので……

ただ、本番の1年前に、「本番が行われる国 ブラジルで、いろんな移動をしながら、どんな感じだったか」というのを掴めたというのは、ポジティブなことだし、また、あのレベルの人たちと3つ、本当はもっとやりたかったですけど、やれたというのは、チームとしても個人的にも勉強になることがいっぱいありましたし……

__ポジション的には、憲剛さんの得意なポジションに本田圭佑選手がいたり、近くには香川選手がいたり、東アジアカップでまた新しい人たちが出てきて、ここから1年の過ごし方というのは?

まぁ、もう競争ですよね。
ただ、それは今に始まったことではないと思うんですね、正直。

僕も代表はもう6年くらいますけど、毎回いろんな選手達が来て、出入りがすごく多いんで、そこで結果を残していった選手がずっと残っているわけで。

だから、僕自身も常に危機感はあるし。
やっぱり今、これだけ日本の人たちが期待してくれているんで、「その期待に答えていかなきゃな」というのはありますし、その期待されているチームに自分が携われているというのは、すごく自分にとっても成長につながるところはありますし。

__今のチームって本田選手が引っ張ってるっていうのはあるんですか?

まぁ、圭祐もそうだし、長友・香川・岡崎、あの辺りが、やっぱり自分たちの向上心というのを、どんどんチームに出して、それに、いろんな選手達が乗っかっていく、引っぱられていくというか、それでチームが「良くなっていこう」という……すごく、みんな向上心がある。

若くても、ベテラン選手も、僕もそうですけど、彼らにすごく影響されているところはあるし、「良くなっていこう」という想いがすごく強いですよね。

__いいですね、そういうチームって。

常々、日本代表はそうなんですけど、特に今はいろんなヨーロッパのチームに選手が出て行くようになったし、いろんな経験を代表に持ち帰ってくれるので、やっぱりすごくそれは刺激的ですよね。

__本田選手は「ブラジル・ワールドカップで優勝」と言っています。
何年か前だったら「え?」って思われてたかもしれないじゃないですか?

まぁ、そうですよね。
でも、志が高いというのは、すごく良いことで、やるからには1番てっぺんを目指すというのはごく自然なことで。

もちろんそのレベルというか……コンフェデで3連敗したというのは事実ですけれども、それでも、そこを目指すのは自由だと思うし、「そこに向かう過程を皆で考えながら、チームで前に進んでいかないといけない」と思いますね。

そういう気持ちがあればどんどん加速して成長していくと思うので、「皆で信じて、そこに向かわないといけないんじゃないかな」と思いますね。

__もちろんね、信じてね!
代表のためにも普段のチームのリーグも頑張っていいサッカーして良い状況を作って、怪我なく、日々向上してください!
よろしくお願いします!

はい、ありがとうございます!


先週に引き続き、川崎フロンターレ、中村憲剛選手へのインタビューをお届けしました。