デンマークの首都、コペンハーゲン。
自転車から降りて、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。健康的な朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
平坦な地形のデンマーク。心地よいのが自転車での移動です。
特に首都コペンハーゲンの市民にとっては、自転車は生活に欠かせません。
車が行き交う道路には、歩道や車道とはっきりと区別された自転車専用道路があり、早朝から夜遅くまで、ビジネスパーソンや学生、主婦までさまざまな人たちが自転車で移動します。
また、電車には、自転車を乗せる事ができる専用車両もあり、自転車のためのインフラ整備は世界でもトップレベルです。
市内中心部には大規模な駐輪場があり、ガードレールや、お店の軒先にも自転車をつなぎとめる金具がついています。
そして曲がる時に手信号を出すだけでなく、停車する時も、片手を小さく挙げて合図。
横断歩道や歩道では必ず下車して自転車を押して歩くなど、マナーの面でも進んでいます。
乳製品の棚には、豊富な種類のチーズや牛乳、そしてヨーグルトが並ぶデンマークのスーパーマーケット。朝はその乳製品ではじまります。
特に地元で「ユゥーマ」と呼ばれるヨーグルトの一種は、牛乳をヨーグルトに加工する過程で出る、上澄み液の「ホエー」を取り除いた、濃厚な味のドロっとした食感が特徴です。
乳酸菌とプロテインが豊富で、健康的な「ユゥーマ」は、ライ麦パンを細かく砕いた粉末とともに食べるのが一般的。
砂糖をまぶして、食することもあるようです。
もちろんロールパンやクロワッサン、シリアルなども食べますが、時間に余裕がある週末の朝は、甘い菓子パンの「デニッシユ」。
濃いめのコーヒーとともにどうぞ。
デンマークの一般的な家庭の食卓では、酸味のある生地のライ麦パンを食べることが多いのだそうです。