2013/9/20 アルメニア共和国 アララト山

ヨーロッパと西アジアの境界にある国、アルメニア共和国。
遠くアララト山の万年雪を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。ヘルシーな朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝はアルメニア共和国です!

聖書の「ノアの方舟」がたどり着いたとされるアララト山。
天気の良い日には、首都のエレバンから、富士山にも似た美しいシルエットを見ることができます。

アララト山は遠く紀元前1世紀に繁栄したアルメニア民族の国の中心にある最も高くそびえる山でした。
それなので、山自体がトルコ領となってしまった今でも、アララト山に対しての特別な思いは、アルメニアの人々に受け継がれています。

アルメニアは黒海とカスピ海のあいだにある、海に面してない内陸国で、コーカサス地方の一部。
3万平方キロメートルの国土のほとんどは、海抜1,000m以上の高地です。

乳製品をはじめとした、健康的な食材の宝庫で、長寿の人が多いことでも知られています。
またアジアとヨーロッパのさまざまな文化の影響を受け、複雑な調理法で、手間暇かけた深い味わいの料理で知られます。

朝ごはんはシンプルかつヘルシーに

アルメニアの朝ごはんは、独特のパンの「ラバッシュ(Lavash)」ではじまります。
小麦と塩を水でこねて、イースト菌を混ぜないでかまどで焼いたごくごく薄焼きのパンで、楕円形に焼き上げます。

その厚さはナンよりも薄く1ミリくらいで、ペラペラの状態。
ありあわせのいろんな食材をこの「ラバッシュ」で包んで食します。

例えば味が濃くてしょっぱいチーズや、トマト、キュウリなどの具材を薄切りにして「ラバッシュ」の上に並べ、くるくると巻いてスティック状にして食べるのが一般的。
味のアクセントは、さまざまな野草や香辛料です。 そしてマツーンと呼ばれるヨーグルトも食卓には欠かせません。
豆を挽いて、水から煮立て、上澄みだけを飲むアルメニア・スタイルのコーヒーとともにどうぞ。

ちょっとクセのあるチーズ、ヨーグルト、サワークリームなどの乳製品は、牛、水牛、山羊などから作られ、生で食べたり、保存食にしたりと、バリエーションが豊富です。