2013/9/27 世界のペット飼育事情

日本では先週金曜日の9月20日からきのう26日まで、動物愛護週間でした。あなたはペットを飼っていらっしゃいますか?
そして世界での「ペット飼育事情」はどうなのでしょう。
今日も2カ国をコネクトしてお送りします。

ペットの飼育は盛んですか?

アメリカ、NY。中村英雄さん。 「ひとり暮らし世帯が多く、そのパートナーとしてペットは大切」


パートナーとしてのペット。やはり犬が多いのでしょうか?

アメリカは世界でも有数のペット王国ですが、シングル世帯の多いNYではとりわけペットの存在が重要です。
ASPCAというペットシェルターの調べに依ると、マンハッタンだけでも総人口約160万人に対して、犬が32万8千匹、ネコが36万匹飼われているそうです。人口の増加に比例してペットの数も増えつつあります。

マンハッタンのアパートでは大多数がペット可ですので、一人暮らしの人たちは、割と気軽にペットを購入します。

犬に限ってお話しすると、それこそチワワやトイプードルからボルゾイのような美犬、グレートデンやセントバーナードのような大型犬まで、実に様々な犬種がペットとして飼育されています。
公園のドッグランにいけばまるで、動く「犬図鑑」です。

しかし、飼う人あれば、捨てる人あり。
経済事情や家庭の事情などでペットを捨てる人が跡を絶ちません。

捨て犬、捨て猫を保護し新しい飼い主を世話するシェルターという組織もいくつもあります。
ペッと捨ての傾向は近年ますます悪化し、ハーレムのあるシェルターなど収容率150%。
必ずしも貰い手が見つかるとは限らず、しかも施設には物理的限界があるため、捨てペットの保護には「一定の期限」がつきます。毎日のように、「期限が切れた」犬やネコたちが安楽死させられています。

ペット捨ての元凶として、人々が「パピーミル」と呼ばれる子犬の養犬所で軽率にペットを飼う傾向が、批判されています。 パピーミルは糞の掃除もしない劣悪な飼育環境で、トレーニングが全く施されていないため、購入後、飼い主の言うことをペットが全く聞かない、などトラブル続出。 パピーミルに対する反対デモも起こっています。

で、今の風潮としては「ペットを飼いたいのなら、シェルターで引き取り(Adopt)」が強く奨励されています。
無責任なペット飼育に対する反省が大きく叫ばれつつあるニューヨークです。


ペットの飼育は盛んですか?


韓国、ソウル。ヤン・ジョンミさん。
「一人っ子が増えてきた影響もあってとても盛んです」


どんなペットが人気ですか?

やっぱり人気のペットは犬です。
最近は独身の女の子や一人暮らしの若者が手がかからないし寂しがらないということで、猫を飼うという人が増えていますが圧倒的に犬が人気です。

どうやって手に入れるのでしょう、そしてペットショップなどはあるのですか?

韓国(ソウル)のチュンムロにペット通りという地区が1950年代に形成されて、盛んな時は40軒ほどのペットショップが並んでいました。 犬を飼いたいときはそこに行ってお店を回り選んだりするのが当たり前でした。

最近は4〜5分の1にお店も減り、ネットで手に入れるのが一般的になってきています。
ネットで個人取引も多く、ペットが子供を産んだらネットに載せて譲ったりもします。

また、日本ほどではありませんが、ペットショップや24時間運営されているペット専門病院、ペットカフェやホテル、訓練学校、葬式場などもあります。
動物病院は保険がきかないため、なんでも高いというイメージはありますが、それでも伴侶動物として有機の餌や天然の良いものを食べさせたりする人もいます。

ただ、病気にかかったりすると捨てられる遺棄犬などが社会問題になったりしています。
ペットを飼うにはもっと成熟した意識が必要だという声が高いです。