最近の大型家電量販店のチラシなどでみるテレビの新しい規格「4K」。
従来のハイビジョンよりもさらにキレイな画面だそうで、まだ本格的な放送がはじまる前から盛りあがっています。
さて世界での「大画面テレビ事情」はいったいどうなのでしょう?
今日も2カ国とコネクト。
イギリス、ロンドン。小林紀美さん
「そういうことはありませんでした」
オリンピック期間中、イギリスでは「5,200万人の人たちがテレビ観戦していた」といわれています。
3Dテレビなども、売り出していましたが、だからと言って「オリンピック前にテレビが売れた」というニュースは全く聞きませんでした。
それよりも話題になったのがネット中継『BBC Sports Online』です。
BBC のサイトに行くと、テレビで放送しているものと同じものが無料で見ることができました。
時間帯も昼間だったり、ロンドン時間に合わせていたので、パソコンだけに留まらず、スマートフォンやタブレットなどから見ることができるのは、当時、話題になっていました。 しかも、見逃した競技は BBC iPlayer で見ることができました。
「BBC のウェブサイトに生中継を載せた」ということで話題になっていて、パブや居酒屋でタブレット観戦しているロンドナーもいました。
競技をやっている最中、自分の見たい別の競技を簡単に選べ、どこにいても観戦することができるマルチ・チャンネルでした。
BBC が「世界初のデジタルオリンピックだ」と言っていたのを覚えています。
中国、上海。松田奈月さん
「やはりテレビがよく売れました」
2008年でも既にテレビの人口カバー率は100%近くに達していましたが、オリンピックのタイミングで、フラットテレビ(液晶テレビ)、それも40インチ以上の大型テレビがよく売れたそうです。
大型家電販売店でもオリンピックセールを展開し、高かった液晶テレビが以前より値下げされたことも大きかったようです。
液晶テレビの販売を後押ししたのが、デジタルハイビジョン放送の開始です。
北京オリンピック前の2008年5月に、中央テレビのハイビジョン総合チャンネルが正式に放送スタートしました。
さらに中央テレビだけで全部で20チャンネル近くあるのですが、ハイビジョンチャンネルだけでなく、全部で7つのチャンネルでオリンピック試合を放送しました。これもテレビが売れた大きな理由のひとつと言えると思います。
ロンドンと同じように、テレビのリアルタイム・ネット中継があり、大変話題になりましたが、当時は特にモバイルの通信環境が今ほど安定していなかったため、携帯電話で見ようとして止まってしまうという声もよくありました。