日本海に面した街、石川県金沢市。
市場の入口で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。地元食材の朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
2015年の春、北陸新幹線が開業する事が決定。
新幹線で東京から金沢までおよそ2時間半。
アクセスが格段によくなります。
街の中心部にあるのが300年近く前から市民の台所として親しまれている「近江町市場」。
近江商人が作ったといわれるその市場には、実りの秋を迎えて、豊かな自然がもたらす海の幸と山の幸がたくさん並んでいます。
金沢の観光名所としても知られていて、市場の中の食堂を利用する人、お土産を買う人など全国からのお客さんで朝から賑わっています。
売り場の威勢が良く、目立つのは海産物ですがちょうど今の時期に旬を迎える、地元でとれた「加賀野菜」は、普段よりたくさんの種類が並びます。
「和食」の朝ごはんに欠かせない食材でいえば……紫色の葉っぱが特徴的な「金時草」はおひたしで。
粘り気のつよい「加賀れんこん」は酢の物で。
甘みが強く、やわらかい「源助だいこん」は煮物で。
わさびのような辛みが特徴の「二塚からしな」は浅漬けで。
うま味がしっかりと出ている「加賀野菜」は、つけあわせとして、焼き魚などのメインを引き立て、栄養のバランスも申し分ありません。
温かいごはんと、おみそ汁と一緒にどうぞ。
金沢市農産物ブランド協会が定めている「加賀野菜」は全部で15品目。
その多くがまさに今食べ頃を迎えています。