2013/11/1 イケル・カシージャスの言葉


今週、ピックアップするのは、イケル・カシージャス!
今日は11月1日!
1が並ぶ日、ということで、背番号「1」をつけた選手の中から。
背番号1の多くキーパーで……日本代表では川島選手がつけてますが……スペイン代表ゴールキーパー、レアル・マドリードに所属するイケル・カシージャスをピックアップします!

1981年生まれ、32歳。
1990年にレアル・マドリードの下部組織に入団。
トップチームでデビューしたのは、1998−99シーズン。
そして、99−2000シーズンには、ケガで長期離脱した正ゴールキーパーに代わって、ゴールを守ることになります。

しかし。サセル・サンチェスが加入すると、ポジション争いに敗れ、2001−2002シーズンは、ベンチにいることが多くなりました。

ここでドラマが起こります。
この年、チームは、ヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグの決勝に進出。
ここで運命のいたずら……正ゴールキーパー、サセル・サンチェスが試合中にケガ。
試合の途中から、カシージャスが出場したんです。

キーパーは途中から入るのが、なかなか難しいポジション。
しかも、チャンピオンズリーグの決勝で、急遽出場。

記録を見ると、68分から出場。
レアルは、ラウールとジダンのゴールで、レバークーゼンを2−1でリードしている状態で、ピッチに入るわけです。

カシージャスも、後にこう振り返っています。

ヨーロッパ王者まであと一歩という状況でゴールマウスに立つなんて経験はあの試合だけだ。
ものすごいプレッシャーだったけど、1点のリードを守り切って優勝できた。

自分自身の成長という意味でも、あの勝利はとても大きかった。


実は、ここ最近、カシージャスは、所属クラブのレアル・マドリードで 控えに回っています。
モウリーニョ監督時代に監督とぶつかってスタメンからはずされるようになったカシージャスなんですが、モウリーニョが去って、アンチェロッティ監督になった今もクラブでは、第2キーパー、という扱いなんですよね。
ディエゴ・ロペスというキーパーが、大事な試合ではゴールを守っていることが多いようです。

モウリーニョ監督の元でのシーズンについて、カシージャスは、こう語っています。

チームにとって何がベストなのか、常に考えていた。
苦しくて、眠れない日々だった。
涙を流す夜もあった。

監督が誰なのかは、選手への影響が大きいですよね。
「それでも、ベストを尽くすこと」。
選手にできるのはそれなんでしょうね。

スペイン代表では、今も、カシージャスが正ゴールキーパーです。
バルセロナのバルデス、リバプールで長くキーパーをつとめた現ナポリのレイナもいますが、カシージャスが、ファーストチョイスなんです。

デルボスケ監督はこう語ります。
「彼は我々のために140試合以上に出場してきた。
カシージャスこそが、今もナンバーワンだ」

不遇の日々を越えて、ブラジルで躍動する背番号「1」、カシージャスのファインセーブを見たいです!

ちなみに、カシージャス選手.縁起をかつぐために、チームメイトがゴールを決めると、ゴールクロスバーに触れることにしているそうです。 はたして、ブラジルでは、どのくらいの回数、カシージャスがクロスバーに触れることになるのでしょうか?