今日11月15日は子供の成長を願う儀式の七五三です。
この週末には、着物姿の子供たちを見ることが多いかも知れません。
そんな七五三に相当するような儀式は、海外にあるのでしょうか?
今日も2カ国をコネクト。
スウェーデン、ストックホルム。 矢作智恵子さん
「あります」
日本の七五三とは違いますが、宗教上、若干似たような儀式として「洗礼式」というのがあります。
スウェーデンは、キリスト教プロテスタント派の人が多いですが、子供が1歳前後のとき、教会にて洗礼式という儀式を行ったりします。 ちなみに、私の場合、長男4カ月、次男5カ月の時に洗礼式をしました。
この儀式、本来は、キリスト教に入信をする儀式ですが、スウェーデンではどちらかというと、伝統というか習慣のような儀式となっています。 つまり、子供が生まれたというお披露目。 そして正式な名前を発表するセレモニーともいえます。
ただ、予約がなかなか取れず、2、3カ月は待ってしまうケースもあります。
洗礼式には、親戚や友人を招待し、規模にもよりますが、10人前後から30人ぐらいの人たちでお祝いをします。
招待された人たちは、プレゼントを持参したりします。赤ちゃんの服装は、洗礼式用の白いドレスを着るのが通常ですが、スウェーデンの民族衣装などを着せる両親もいます。
セレモニーは、約30分ほどで終わり、その後、ティータイムとなり、コーヒーやサンドイッチなどの軽食が用意され、集まった人たちでお祝いをするのが通常です。
セネガル。 馬野晶子さん
「あります」
誕生して1週間で「生誕祭(バプテム。ウォロフ語ではンゲンテ)」というものがあります。
これはもしかしてお七夜に相当するでしょうか?
ンゲンテとは、セネガルの現地ウォロフ語で「生誕祭」を表します。 フランス語で「バプテム」と呼ぶことから、植民地時代の名残の風習なのか、それとも、もともとアフリカにあった土着の風習なのかはわかりません。
一族だけでなく、近所さんも参加し、かなり盛大に祝います。
大鍋でご馳走を作るのはご婦人たちの仕事で、その間に子供を産んだ母親はメーキャップや衣装替えに朝から大わらわです。 赤ちゃんも主役ですが、その子を産んだ母親も、その日は女王様のように振舞えます。 産まれたばかりの赤ちゃんも、上等の服とおくるみにくるまれます。
ご飯が振舞われ、人心地つくと、今度は大地に張られたテントの下でなダンスパーティが行われます。
母親が主役ですが、この段になって父親も盛装して登場し、周りから冷やかされながらダンスを踊ります。
赤ちゃんのためなのでしょうが、むしろ普段抑圧気味の女性たちが、開放されて盛大に楽しむ会のようにも思われます。
1歳未満で命を落とす子供の数が日本に比べ圧倒的に多いアフリカですが、このバプテムを盛大に祝っておしまい。 あとは普通に毎年誕生日を祝います。