2013/11/15 徳島県 祖谷渓谷

四国の徳島県、山あいにある祖谷渓谷。
つり橋の真ん中で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。身体が暖まる朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は徳島県です!

徳島県西部の四国山地にある祖谷渓谷。
けわしい山あいに、急流の川が流れる場所のため、その昔は人が足を踏み入れることがない場所でした。 しかし源平の合戦に破れた平家の落ち武者たちが隠れ住んだ、という伝説があり、今なお平家ゆかりの史跡が残っています。 山奥にあって他の地域とは隔絶された場所で独自の文化を育んできました。

野生のシラクチカズラという木の「つる」を編んで作られたつり橋の「かずら橋」は、今ではすっかり観光名所です。
橋の床部分は丸太などの木を組んだだけで、そのすき間からは10メートル以上、下を流れる川の水面が見え、1人で渡ってもゆらゆらと揺れるのです。 もちろんワイヤーで補強されていて安全に渡れますが、スリル満点のアトラクション気分が味わえます。

祖谷地方の名産は「そば米」です

「そば米」とはそばの実から皮を取り除いた状態のもの。
稲作ができない山あいの土地で、昔から主食となっていました。

皮を取ったソバの実を、そのまま食べるのは、全国でもあまり例がありません。
山菜やきのこと一緒に煮て「そば米雑炊」として食べるのが普通だったようです。 今では徳島県全体で「そば米雑炊」を食べるようになり、野菜以外に、鶏肉、ちくわ、油揚げを加えて、「いりこ」で取ったダシを使う郷土料理になりました。
ソバの実のプチプチとした食感が特徴で、朝からしっかりとアゴを使って噛みしめて食べるので「腹持ちがいい」と評判です。

アツアツを冷ましなからどうぞ。

今週は四国、徳島県の「そば米雑炊」でした。
ちょうど今が紅葉真っ盛りの祖谷渓谷、断崖絶壁の燃えるような赤い木々がとても美しい時期です。