上海で行われているパシフィック・アジア選手権は、現在1次リーグが行われています。日本からはソチオリンピックの最終予選に出場する男女のチームが出場、女子の北海道銀行がオーストラリアとニュージーランドに連勝して通算成績を2勝2敗としました。また男子のSC軽井沢クラブは、ニュージーランドに競り負け初黒星を喫しましたが、通算5勝1敗です。
後楽園ホールで昨日行われた女子ボクシングの世界タイトルマッチ。WBC(世界ボクシング評議会)アトム級王者の小関桃選手がメキシコのノラ・カルドザを3-0の判定で下し、自身が持つ日本女子選手としての最多防衛記録を更新する12度目の防衛に成功した。もう一試合のIBF(国際ボクシング連盟)ライトフライ級王座決定戦では、柴田直子選手がメキシコのアロンドラ・ガルシアを3-0の判定で破り王座に就きました。
日本体操協会はきのう、都内で常務理事会を開き、女子選手に暴力を働いた指導者を厳重注意処分とすることを決めました。遠藤常務理事によると、日本オリンピック委員会の相談窓口に「日常的に子どもにビンタをしている指導者がいる」と通報があり、この指導者に聞き取りをしたところ、一部を認めました。指導者が深く反省し、当事者間で和解が成立しており、厳重注意処分にとどめたというものです。選手と指導者の所属先や年齢など詳細は公表されていません。
田中将大投手のメジャーリーグへの移籍について、日米の球界が揺れています。発端は今年の夏、日本野球機構と大リーグ機構のあいだで1998年に取り決められた「ポスティングシステム」という、移籍に関する取り決めが効力を失っている事が、発覚したことでした。その理由は高騰する移籍契約金でアメリカの球団経営に支障をきたす恐れがあるということでした。
また入団してから一定期間をすぎた選手が、どの球団とも契約ができる「フリー・エージェント」という権利を行使できる期間は、アメリカの方が日本より短いので、その問題も日本野球機構と選手会との間で出てしまいました。よって新しい「ポスティングシステム」については日米間の調整が困難になっていました。
大リーグ機構のCOOのロブ・マンフレッド氏は、日本時間の今朝未明に、この新しい「ポスティングシステム」については取り下げ、新しい提案を出す、と発表しました。新しい提案が受け容れられなければ、田中投手の移籍は事実上宙に浮く形になりますが、現状は取り決めがない状態を日本球界と円滑に解消し、とにかく移籍を今ンシーズンオフ中に行いたい、という意思の現れともいえます。
アメリカのメディアもスポーツイラストレイテッドでは、田中投手のために協議中だった「新しいポスティングシステム」を取り下げた、と見出しが出ていますが、LAタイムズでは全く逆の「これで田中投手の移籍は難しくなった」という記事が出ています。
ダルビッシュ有投手が移籍したのも12月になってから。今後もまだまだメディアを騒がせそうな一件ですが、本人は台湾でのアジアシリーズに向けて、沈黙を貫いています。