新しい日米間選手移籍の入札制度についてMLB(大リーグ機構)担当者と日本野球機構の伊藤担当部長がニューヨークで交渉。しかし合意には至らず、アメリカがサンクスギビング休暇に入るため、一旦日本に帰国して、協議を続ける事を明らかにしました。MLBで資金力のある球団と、そうでない球団があるので、入札金の高騰を押さえる目的の新制度でしたが、今度はアメリカの選手会で選手の年俸が抑えられるとの懸念から制度に反発。日本側もアメリカ側も国内の利害関係を調整できず、一時100億円ともいわれた田中将大投手の移籍はタイミングを逸した形で難しい局面です。
日本スケート連盟は、フィギュアスケートの高橋大輔選手が来週福岡で開幕のグランプリファイナルを欠場すると昨日発表しました。火曜日の練習中に右ひざ下を負傷。およそ2週間の安静が必要と診断されたものです。高橋選手は「GPファイナルでスケートをお見せすることが出来ず残念ですが、治療に専念したいと思います」とコメントしました。高橋選手に代わって、補欠の織田信成選手が出場することになりました。
IJF(国際柔道連盟)が来年から採用する新ルールで、女子の試合時間が5分から4分に短縮されることが昨日わかりました。2001年に4分から5分に変更されたものが元に戻った形です。一連の不祥事の影響で、IJFに日本人理事がおらず、日本の全柔連はその趣旨を詳しく把握していませんが変更の正式通知が届いたとのことです。今年夏の世界選手権で女子は、12大会ぶりに全階級で優勝を逃しましたが、ポイントを先に取られ逃げ切られるケースが多かったため、より早急な対策が望まれます。
ソチオリンピックに出場する日本選手の中で、メダルが期待される恩田祐一選手。
日本ではテレビ中継が少ないクロスカントリースキーの選手です。
今週末からフィンランドのロシア国境に近いクーサモでワールドカップが行われ、短距離のスプリントをメインに出場します。
恩田選手は、初参戦した2002〜2003シーズンのワールドカップから2季連続で8位に入賞。2007年と2009年のワールドカップでは、当時日本選手最高位の4位に入賞するなど、輝かしい実績があります。
しかし冬季五輪ではトリノで個人26位、バンクーバーで個人14位と結果を出せず、国内でのメディア露出が少ないため、競技を続けていくためのスポンサー獲得に苦労しています。
しかしそんな苦境にもめげず「三度目の正直」をめざします。クロスカントリースキーの本場ヨーロッパでは、ワールドカップの試合中継は、視聴者が釘付けになり高視聴率が稼げる「キラーコンテンツ」。そこでの活躍を踏み台にして、ソチでのブレイクを期待したいものです。