1990年に設立された日本生まれの国際協力NGOのFIDRは、282の企業や団体、約2,400人の賛助会員をはじめ、多くの方々のご協力に支えられています。「開発途上国の子どもたちが健やかに育つことができる社会づくり」と「日本国内の企業や団体、個人の皆様と一緒に国際協力を推進する」ことをミッションに、主にカンボジア、ベトナム、ネパールといったアジアの開発途上国で活動しています。
FIDRの特徴は2つあります。ひとつは、現地の人々が「本当に必要としていること」を見極めて支援するため、活動分野は保健医療、農業、教育、産業育成など多岐にわたる点です。現在の支援活動の中には、小児外科、病院給食、観光開発といった分野がありますが、これらは他の支援団体での事例はほとんどありません。しかしFIDRは現地に真に役立つものと判断して、積極的に取り組んでいます。
2点目は、FIDRの支援が終わった後も、問題の改善や社会の発展を現地の人々の力で永続的に進めていくことができるようになることです。そのために、現地の人たちの知識や技術の向上、組織づくり、地元行政への働きかけといった活動を重視しています。
また、東日本大震災発生まもなくから現在まで、東北地方の被災地の復興支援にも継続的に取り組んでいます。岩手県沿岸部を中心に、基幹産業である漁業の回復のための支援や、仮設住宅でお暮らしの方々への様々な支援、中学・高校生の部活動への支援などを実施しています。