日本海沿岸に生息するスズメ科の鳥「うそ」は、太宰府天満宮のお祭りの際、害虫を駆除したことで天神様とご縁があり、古くから幸運を招く鳥とされてきました。 その「うそ」を模した、木彫りの「うそ鳥」。これを毎年 迎えることで、これまでの悪い事が“嘘”になり、一年の福を呼び、開運・出世・幸運につながると信じられてきました。
そのお祭りが、うそ替え神事。
今日と明日の2日間、江東区の亀戸天神で開催されます。
ひのきで一体、一体、彫り上げられた「うそ鳥」。
この日しか手に入らない 開運のお守りとして人気なんだそうです。
木彫りの「うそ鳥」は、この「うそ替え神事」の日にしか入手できません!
さらに、うそのストラップなども お買い求めいただけます。
亀戸天神は、JRの亀戸駅、もしくは錦糸町駅から徒歩15分です。
亀戸天神社
300年以上も昔、海を渡り、ヨーロッパの王侯貴族に愛された 日本の歴史的焼き物を紹介する展覧会。 それが、「IMARI/伊万里 ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器」展。
六本木、東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で、明日、土曜日から開催されます。
17世紀の初め、現在の佐賀県の有田地方で、日本で最初の磁器が作られました。 これらは伊万里港から日本全国へ積み出されたことから「伊万里焼」の名で呼ばれるようになります。
そして、17世紀中頃からは、海外へも輸出されるようになります。
そのころ、磁器の大産地は中国で、ヨーロッパへは中国のものが多く運ばれていたんですが、明が滅亡して、清に変わる激動の時代、磁器の輸出が難しくなります。
そこで、日本に目が向けられたのです。
当時、外国との唯一の窓口であった長崎の出島からオランダの船で海外へ。 手描きで細かい絵付け文様をほどこした伊万里焼は、ヨーロッパのみならず、東南アジア、インド、アフリカなどに輸出され、各地で人気となりました。 特に、ヨーロッパにおいては、熱狂的な人気。 伊万里焼は、ステータスシンボルとして王侯貴族の宮殿や邸宅を飾る装飾品となったのです。
展覧会では、日本に残る輸出用の伊万里焼の中から、17世紀から18世紀までの貴重な磁器、およそ190点が展示されます。
300年前に海を渡り、王侯貴族を夢中にさせ、のちのマイセンやウェッジウッドが誕生するきっかけになった伊万里焼。
今の日本人が見ても美しいことでしょう。
開催期間中、毎週土曜日には、こどもから大人まで楽しめる「スライド・レクチャー」もあります。
こちらは、申し込み不要ですので、これに参加して、そのあと展覧会を見ると、より楽しめそうです。
「IMARI/伊万里 ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器」展は、サントリー美術館で、明日、25日(土)から、3月16日まで開催です。
IMARI/伊万里 ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器