今日はバレンタインデー。街中にチョコレートが溢れています。
そんなバレンタインデー事情、あの国ではどうなのでしょうか?
今朝も2カ国をコネクト。
イタリア、フィレンツェ。小泉真紀さん
「盛りあがっています」
イタリアでは恋人達のお祭りという感じです。
贈るものはチョコレートとは決まっていなくて、しかも女性から男性という決まりもなく自分の恋人に何かプレゼントするようです。
商戦ということでもクリスマスの時ほどではないにしろバレンタインが近くなると街中のお店に赤いハート・マークの飾りが増えてきます。 恋人にプレゼントやお花を贈ったり、カップルで食事に行ったり。
以前そのことを忘れてバレンタインに友人達と食事に行って、ものすごく浮いてしまったことがあります。まわりはカップルだらけ!
トルコ、イスタンブール。加瀬由美子さん
「あまり盛り上がりません」
イスラーム教徒の圧倒的に多いトルコでは、この日をバレンタインデーとは呼ばず、「恋人達の日」と呼んでいます。
自分の大切な人に贈り物をする、という点では似ていますが、日本のように彼氏のいる人はその彼氏(本命さん)にチョコレートを贈ったり、または義理チョコなどと言って、職場の男性達の誰彼かまわず配るなどの習慣は、全くありません。
品物も種々雑多で、高級な装身具もあれば、身近なアクセサリー、衣類など要するになんでもいいわけで、チョコレートにこだわることもありません。
トルコの国営航空会社である「トルコ航空」では、毎年この時期に先立って、2人ひと組で、イスタンブールを起点に1週間、格安の航空運賃、たとえばイスタンブール〜東京間往復を500ユーロとか600ユーロとかで提供し、実の恋人同士でも、親子でも友人同士でも、男同士、女同士でもいい、とにかく2人組であることが条件で楽しい旅行が格安で出来ます。
毎年、このチケットは発売されると1日2日の間に売り切れてしまうと言う人気メニューなので、眼を見開き耳をそばだてていないと機会を逃します。
日本のバレンタインデーでは女性が贈る側になりますが、トルコではあくまでも品物を贈るのは男性側、という観念が強いようです。 トルコで有名なお菓子の会社はいくつかありますが、その中の一つ「ウルケル」が、2007年に有名なベルギーの「ゴディバ・チョコレート」を買収し、バレンタインデーでは、張り切ってチョコレートの大キャンペーンをするかというと、そうでもなく、いまのところ、あまり商魂に踊らされている印象はありません。
イスラーム教圏に近い国でありながら、飲酒も自由なトルコはいいところですが、バレンタインデーの盛り上がり方もいまひとつ、というところでしょうか。
それでも、「恋人達の日」と言う名前で、あるにはある、やる人はやる、みたいな感じです。