2014/2/28 アルシンドの言葉

今週は、アルシンドの言葉。

いよいよ、明日、2014年のJリーグJ1が開幕!
久々の超大物外国人選手、ディエゴ・フォルラン。 楽しみですね。

Jリーグは、これまでにも、さまざまな外国人プレーヤーが、盛り上げてくれましたが、なかでも強烈な印象を残してくれたアルシンド! フルネームは、アルシンド・サルトーリと言います。

1967年生まれ、現在46歳。
ですから、93年、Jリーグが開幕したときは、20代半ばだったんですね。

ブラジルのクラブチーム、フラメンゴの下部組織で育ち、86年に トップチーム・デビュー。
フラメンゴでは、ジーコと一緒にプレーしました。
その縁もあって、93年のJリーグ開幕に向け、ジーコに誘われて、鹿島アントラーズに加入します。

忘れられないのは、その開幕戦。 名古屋とのマッチです。
名古屋には、あのリネカーもいたんですが、結果は、ジーコが3得点、ハットトリック! アルシンドも2得点! 5–0で圧勝!

アントラーズは、この開幕戦で勢いに乗り、ファーストステージ優勝!

ちなみに、アルシンドは、このファーストステージ14得点で、得点王。
セカンドステージも22得点を挙げて、合計36点。
年間の得点王は マリノスのディアスに譲りましたが、堂々たる成績でした。

鹿島も、この年、Jリーグチャンピオンシップで ヴェルディに敗れ、年間王者にはなれませんでしたが、その圧倒的な攻撃力は、人々の記憶にきざまれました。

そして、アルシンドといえば、「友達なら当たり前」というフレーズですよね。
当時、コマーシャルで有名になった「友達なら当たり前」ですが、2011年には、こんなエピソードがありました。

東日本大震災から3ヶ月後の6月、アルシンドは、岩手の大船渡市を訪問します。
大船渡が地元の小笠原選手が少年サッカー教室を開くので、そこに参加するためだったんですが、小笠原が、「こんなに遠くまで来てくれて、ごめんね」と言うと、アルシンドは、こう返したそうです。

「次に同じことを言ったら怒るぞ。 友達なら当たり前」。

アルシンド、最高です!
小笠原選手も、「その言葉を聞いて涙がでた」と報道陣に語ったそうです。

なお、鹿島アントラーズは、去年、アルシンドに「アントラーズ功労賞」を授与しました。
授与の理由は、「抜群の得点力と、親しみやすいキャラクターで、クラブの発展に大きく貢献したこと。
そして、クラブを離れたあともアントラーズのために力を尽くしていること」が挙げられています。

アントラーズにとっては、まさに永遠の友達、アルシンド。
日本のサッカーファンにとっても、サッカーの楽しさを届けてくれた 大切な「友達」です。


JリーグJ1が明日開幕ということで、今朝は、Jリーグを盛り上げてくれた選手の中から、アルシンドの言葉をピックアップしました。
ちなみに、アルシンドは、2000年に現役を引退。
いまは、ブラジルで、農園を運営しているそうです。