アムネスティ・インターナショナルは、1961年に発足してできた世界最大の国際人権NGOです。人権を守る世界的な活動が認められ、1977年にノーベル平和賞、翌年には国連人権賞を受賞しました。
あたりまえの自由を得るために命の危険にさらされている人が世界にはたくさんいます。アムネスティの活動は、全世界にいる大勢のサポーター、ひとりひとりの力によって支えられています。世界では300万人以上、日本では6500人ほどの会員・サポーターが、財政的に活動を支えているだけでなく、実際に行動を起こすというのが特徴です。
例えば、飢餓に陥った途上国には、緊急の食糧援助が必要となってきます。しかし、それだけでは、物事は解決しないことが多く、その飢餓の背景に何があるのかを見据え、対策を取る必要があります。その問題は、実はその国の政治的な問題が背景にあったりしますので、緊急援助だけでは解決しないことがあります。そういった場合に、国際事務局のリサーチャーがまとめたレポートを元に、アムネスティの各国支部がキャンペーンを展開し、会員サポーターが活動しやすいような、署名活動のような形式に落とし込み、それに会員サポーターが参加することで解決を図るというやり方を取ります。
直接に支援するわけではないこういった活動は、アドボカシーと呼ばれますが、こういった活動への理解が、日本ではまだ十分ではありません。ですから、今回のようなチャリティコンサートが意味を持つことになります。6500人ほどの会員・サポーターが10倍になれば、もっと多くの人びとを救うことができます。