香港、中心街の公園。
ビルの谷間で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。喫茶店で朝ごはんを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
朝早くから香港の公園や遊歩道には、現地の人々がどこからともなく集まります。
ウォーキングや、ジョギングが目的の人々もいますが、たいていの目的は、太極拳です。
決まった時間にスタートするわけではなく、集合場所が一ヶ所というわけでもありません。
たった一人で、黙々とカラダを動かしている人や、音楽に合わせて楽しそうなグループなどが、公園などのいたるところで、独特のゆったりした動きの朝のエクササイズをやっています。
外食文化が普及していて、自宅で朝食をとることが他の地域にくらべて少ない香港。
お粥やラーメンなどのお店が早朝からオープンし、出勤前、登校前の人々でにぎわいます。
「喫茶店」のような茶餐庁(チャーツァンテン)ではイギリスの植民地だった時代のスタイルと中国文化が溶け合っています。
いわゆるモーニングセットも用意されていますが、最新の世界的な食の流行にも敏感です。
目にも鮮やかなフルーツがそえられ、ふわふわに焼きあがった「フレンチトースト」もそのひとつ。
たっぷりのミルクティーと一緒にどうぞ。