今国内で、そして世界で注目されている日本のアニメ。
そして当然「アニメソング」は欠かせません。
そんな「アニメソング事情」は、あの国ではどうなのでしょうか。
今朝も2カ国をコネクト。
アメリカ、ニューヨーク。中村英雄さん
「とても派手です」
残念ながら、普通のポップスや商業音楽よりは格下です。
アニソンはやはりアニメ文化の厚みゆえの産物でしょう。キャラクターやストーリー、声優、原画、原作といったアニメの細部にまで興味があるのは日本ならではの盛り上がりだと思いますよ。
アメリカでのアニメ番組放映は、幼児向けは毎朝7時から9時ぐらいの時間帯、年長者用は土曜日それも午前中に限られています。(アニメ専門チャンネルは除く)。
一般にアメリカ人は、子供っぽく見られる事を嫌います。小学生は中学生に見られたいし、高校生は大学生に、大学生は熟女塾男に見られたがっています。よって、カワイ子ぶっているのは一般に受けないんです。
アニメの歌もなんとなくお話の前後にある程度です。
一流ミュージシャンや売り出し中のポップスターであってもTVアニメの歌を歌うことはまずありません。
では、誰が歌っているかと言うと、僕の知り合いなんかのインディ・ロックのボーカルなんですが、ポケモンの挿入歌を歌って大もうけしました。ギャラはいいんです。
ただ、ミュージシャンのステータスとしては、アニソンなんかやったら、評価下がるでしょうね。カラオケで歌ってもウケない。
その点、日本は、ダンディーでならしている憧れの「遠い存在」の先輩が、あるときカラオケの席でふと「宇宙戦艦ヤマトのテーマ」を朗々と歌ったりすると、ウケますが、そういう「小道具としてのアニソン」はアメリカ、すくなくともNYにはありません。
フランス、パリ。ドゥヴィアンヌ園子さん
「一部で非常に人気があります」
何人もの20代、30代のフランス人の若者で、「私は(僕は)日本のアニメや漫画をみて育ったから、日本に行ってみたい」という人たちに会いました。 宮崎駿さんが大好きとか。
先日は日本の巨匠手塚治虫原作のブッダIIのワールドプレミアムが、ルーブル美術館の劇場で行われたばかりです。
フランスも最近は話題のアニメを制作していますので、その音楽も自然に耳にすることが多いのですが、日本のアニメの方が音楽は人気あるような気がします。
日本のアニメ音楽専門の音楽レーベル「wayo(和洋)」というのもパリで誕生しています。
これをつくった若者、ジョナタンは日本語の上手な日本アニメのオタクの若者の一人です。
また昨年は日本のアニメ音楽のみのコンサートをパリの小劇場で主催した若者もいました。
その時には作曲家の大島ミチルさんも出演しました。