東南アジアのボルネオ島の一部にある国、ブルネイ。
水上タクシーの中で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。しっかりとごはんを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから
日本の三重県と同じくらいの広さに、およそ40万人が暮らすブルネイ。
石油や天然ガスが豊富にあり、経済的に安定し、高い所得水準を誇ります。
首都のバンダルスリブガワンを流れる川の河口には、カンポンアイルと呼ばれる水上生活者がいます。
3万人もの人々が暮らすというその地域は、お店、学校、病院、モスクなどがすべて水の上。 高温多湿で雨が多いので、涼しさを求めて川の上に家を建てたのが広がっていったとか。
電気も水道も、建物をつなぐ橋で供給されます。
移動は川の上の橋を歩きますが、急ぐときにはモーターボートの水上タクシーを使います。 国としては、住宅を陸地に移転させる政策をすすめていて、水の上に新築することはできないのですが、リフォームしながら暮らす人々が殆どだそうです。
日本の国土の2倍近くあるボルネオ島には、ブルネイの他にマレーシアとインドネシアの領土があり、食文化はそれらの国々の影響を大きく受けています。
朝からしっかりとお米を食べるのが一般的。
水ではなくココナッツミルクで炊いた、「ナシレマ」というごはんが主食です。
たっぷりとお皿に盛りつけて、ゆで卵やピーナッツ、キュウリをベースに魚や鶏肉などのおかずと一緒に食します。
味付けのアクセントに欠かせないのが、「サンバル」という辛いソース。
トロピカルフルーツのジュースと共にどうぞ。
朝食として人気なのは、お米以外では、甘い「あん」を厚手のパンケーキではさんだ食べ物だそうです。