東北の岩手県、本州で最も東側にある宮古市。
市場の入り口で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。海の幸を食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
岩手県沿岸部を走る三陸鉄道の、始発駅がある街。
宮古駅から久慈駅までの71キロメートルを結ぶ北リアス線と、大船渡市の盛駅から釜石駅までの36.6キロメートルを結ぶ南リアス線の二つの区間で列車が走り、日本で初めての第三セクター鉄道として1984年に開業しました。
3年前の東日本大震災の津波で被災し、駅の建物や線路が流失。
甚大な被害を受けてから3年で、徐々に復興してきました。
一部区間ではまだ運休していたものの、いよいよ来週末の4月6日に全面開通します。
連続テレビドラマ「あまちゃん」で話題になった「お座敷列車」も新型車両になって復活の予定です。
地元の台所として、朝早くからオープンしているのが、三陸の海の幸と山の幸が揃う、宮古市魚菜市場。
市場の中の食堂も朝食を食べるお客さんでにぎわいます。
お刺身や焼き魚、煮魚などもメニューは魚介類が中心。
もちろんウニ丼などの丼ものも人気です。
一緒についてくる味噌汁には、今の時期に旬を迎える「ワカメ」がたっぷりと入っています。
三陸の沿岸地域は寒流と暖流が交わるポイントで、リアス式の海岸のおかげで、潮の流れがいいのが特徴です。海の栄養分だけでなく、山からの栄養分が流れ込むため、肉厚で弾力があり、風味豊かな美味しいワカメが育つ条件がそろっています。
食物繊維が豊富で、ビタミン、ミネラル分がバランスよく含まれた低カロリーの健康食品。
味噌汁だけではなく、茎の部分をサラダにしたり根元の部分の「めかぶ」をごはんに乗せてどうぞ。
一年中全国で手に入る塩漬けの「ワカメ」とは一味違う、とれたてのものは、やはり現地でしか食べられないようです。