4月になって消費税の増税と、環境税の導入で、ガソリンの値段が1リッターあたりおよそ5円上がりました。ドライバーにとっては、アタマの痛い問題ですが、大きな支出といえば、やはり車検。
あの国での車検事情はどうなのでしょうか。
今朝も2カ国をコネクト。
スウェーデン、ストックホルム。矢作智恵子さん
「1906年に最初にでき、長い歴史があります」
車検を受ける期間は、それぞれの車で1月〜5月というように決められているようです。
案内の手紙が送られてきたら車検場のホームページもしくは電話で予約します。車検の費用は一般普通車で300kr(約5,000円)。内容は「点検するのみ」です。
車検の所要時間は約15〜20分ほどで、たとえ悪いところがあっても、その場で修理はしてもらえないようです。悪いところがあれば、もう一度車検のやり直しとなり、1カ月以内に修理をして再検査を受けます。再検査費は200kr(約3,300円)です。
車検前の検査:車検前に整備工場で不具合がないか検査してもらっても良いようです。但しこの検査の目的はあくまで自分の車の安全の確認であって、車検に必要な物ではありません。
公共事業として運営された車検が、2010年7月1日から民営化されました。
現在全国に200箇所以上の車検場があります。
面白いのは国の北部や僻地に住む住民のために、移動式の車検場があります。特に北部は隣町まで100kmというのも珍しくないです。特にこのような僻地には高齢者も多く、車検所の設備費、持ち主が運転する排気ガス環境、時間、燃料費を節約するために、このシステムは重宝しているようです。
スウェーデンの車検システムは、日本などと比べると、シンプルかつ合理的に行われていると思います。車検の所要時間も短く、コストも安いので、比較的スムーズに車検業務を済ませることができます。
アメリカ、ロサンゼルス。ジェフ・マーレーさん
「ある州とない州がああります」
35以上の州で自動車点検がありません。
車検には2種類あります。
1つは排出ガス点検。2年ごとに行います。
州の自動車省に持ち込んで点検を行いますが、19の州ではこの点検を義務付けていません。
もう1つは自動車整備点検。これは1年ごと。
政府認可のガソリンスタンドに車を持ち込んでブレーキ、ヘッドライトなど、20項目の点検をします。問題がなければ車検を通ったシールを貼ってもらうけれど、不備の場合もあります。