2020年東京五輪のニュースが連日伝えられますが、都民の関心事は、やはりメインスタジアムではないでしょうか? 過去に開催があった都市では、メインスタジアムは一体どうなっているのでしょうか?
今朝も2カ国をコネクト。
イギリス、ロンドン。小林紀美さん
「まだ正式に再オープンしていません」
オリンピックが終わったあと、会場施設一帯が、クイーンエリザベスオリンピックパークという名に変わり、整備されて、徐々にリニューアルオープン。
オリンピックで使用していた会場で、今現在残っているのはメインのスタジアム、アクアティックセンター、ベロドロームなどで、撤去された施設も多いようです。
子供用のアドベンチャープレーグラウンドもあり、公園に入るだけなら無料。 開催中はロンドンの街を一望できることから展望台として人気が高かったオービットタワーも今月新たにオープン(入場料15ポンド)。アイシティ計画という近未来都市計画があり、将来的には住宅や、美術館、ユニバーシティカレッジロンドンもできる予定で2030年まで再開発は続きます。
メインスタジアムは2016年8月にリニューアルされてオープン予定です。
プレミアリーグのウエストハムの新しい本拠地になる。来年はラグビーのワールドカップが行われるので、5試合が正式オープン前のオリンピックスタジアムで行われます。
ちなみに、2017年にロンドンで世界陸上が開催され、その時にはオリンピックスタジアムが会場になる予定。
中国、北京。All About「中国」ガイド、鈴木晶子さん
「北京のメイン観光地として賑わっています」
「鳥の巣」の名で知られる国家スタジアムは、今や故宮博物院(紫禁城)や万里の長城と並ぶ、北京のメイン観光地として賑わっています。
中国人にとって北京五輪は国の誇りであり、ランドマーク的存在の「鳥の巣」を一度は見ておこうと足を運ぶは少なくありません。実際鳥の巣を訪れると、興奮した面持ちで、何枚も何枚も記念撮影をする旅行者をよく見かけます。
ただ、入場料が50元(820円ぐらい)と世界遺産の万里の長城(シーズンで45元、オフシーズン40元)よりも高額なため、外観を見学するだけ、という人がほとんど。そのため、スタジアム自体の収益にはなりません。
最大収容人数およそ9万1,000人という巨大会場を埋められるイベントもなかなかなく、国内外で報道されているように、経営は厳しいようです。
そのため、スタジアム内に人口スキー場を作って冬場に一般公開。昨年12月には、フリースタイルスキーのワールドカップが開催されたりしました。
その他には、全長150メートルの屋上を歩く展望コースを一般公開したり、毎年、秋に『鳥の巣・吸引』という名の大型ミュージカルを開催したりしています。
スタジアムや観光スポットとしてだけでなく、北京を代表する総合アミューズメントスポットとしての、発展を目指しているようです。