北欧のスウェーデン北部、アビスコ国立公園。
沈まない太陽に向かって、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。軽い朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
スウェーデンの北の端、北極圏に近いラップランドに広がるアビスコ国立公園は、これから白夜のシーズンです。「王様の散歩道(クングスレーデン)」という名前のトレッキングのコースは全長が400キロメートル以上。その中でもアビスコ・ツーリスト・ステーションから標高1,100メートルあまりのヌオーリヤ山へのルートは、白樺の森林地帯から、しだいに高山性の風景に変わりさまざまな珍しい植物や風景を楽しむ事ができます。スキー用のリフトで途中まで登ることができ、5月末から7月までの白夜のシーズンには、トレッキング以外の観光客もたくさん訪れます。
乾いた薄いパンの「クリスプ・ブレッド」は、スウェーデンのスーパーマーケットなどには、たくさんの種類が棚に並んでいます。
ライ麦や小麦などが材料のクラッカーのようなもので冬の長いスウェーデンでは、長期間保存ができるので、昔から重宝されていて、バターを塗って食べるのが一般的。
朝ごはんに食べる時には、バターの上にチーズやハム、野菜などをのせてオープンサンドのようにして食べます。 あらかじめクリームチーズやチョコレートをはさんでサンドイッチになった製品も売られています。
質素な主食というイメージの時代もありましたが今では食物繊維が豊富で、カロリーが低い、健康的な食べ物として、北欧諸国はもとより世界中で手にいれる事ができるようになりました。
スウェーデン北部でポピュラーな鍋で煮出したコーヒーと一緒にどうぞ。
日本でも手に入るものは、四角いクラッカーの形をしていますが昔ながらのものは丸くて、動物などに食べられないよう高いところに吊しておくための穴が空いているのだそうです。