今日はボーナスが出た後の、給料日の週末という方も多いと思います。
実は6月27日はイギリスのロンドンで、世界で初めて銀行のATMが登場した日です。世界のATM事情、あの都市ではどうなのでしょう。
今朝も2カ国をコネクト。
イギリス、ロンドン。小林紀美さん
「東京ほど多くはなく、また、目立ちません」
1967年6月27日にスコットランド人の John Shepherd Barron(ジョン・シェパード・バロン)さんが開発した ATM が、ロンドンのバークレイズ銀行で世界初として設置されました。
ちなみにバークレイズ銀行は1690年に設立、イギリス最古の銀行です。
ATM のアイデアの特許自体は、すでに1939年にあったのですが、実際に設置されるのには25年以上もかかったんですね。
「英国と世界中で自分の金を自由に引き落とせる機械!」として、ひらめいたのはチョコレートの自動販売機を見たときだそうです。
最初、ATM を使うためには顧客が窓口であらかじめ紙でできた引換券を買って、その後、窓口係の人がマシーンにお金を入れて置くのを待って、その後に銀行に戻り紙の引換券をマシンに入れて何時間も後、ようやく引き出せるというシステムだったそうです。翌年には、紙の引換券ではなくコードが搭載されたプラスティック・カードに変わり窓口で事前に交換する手間もなくなりました。
開発者のジョンさんははじめ6桁のPINS(暗証番号)を入れて引き落としを考えていたんですが、妻のキャロラインが「6つはあまりにも多すぎる!」と不平を言ったのがきっかけで彼女のために4つにしたそうです。それが世界基準になっています。
中国、北京。All About「中国」ガイド、鈴木晶子さん
「町中いたるところにあります」
中国のATMは主に引き出しや入金、振替や振込などを扱うシンプルなタイプのほか、電気代や水代の支払いができる多機能端末があります。
ただ、銀行間に住み分けがあるようで、電気代を支払えるのはA銀行だけ、ガス代はB銀行のみ、というふうに分かれているので、初心者は戸惑います。
日本と違うのは、銀行のATMを含むほぼすべてのATMが24時間営業!
なんと土日でもオープンしています。それだけでなくATM手数料は「同じエリア内の同じ銀行」」のAMTならいつでも無料で、時間外手数料は取られません。
日本で言うならば東京都で開設したA銀行のカードなら、都内のA銀行のATMは24時間手数料無料というわけなので、現金を持ち歩かず、ATMを財布替わりに気軽に使用できるんです。