2014/6/27 ロマーリオの言葉

今朝は、元ブラジル代表フォワード、ロマーリオの言葉。

1994 FIFAワールドカップ USA!
アメリカ大会のブラジル優勝に大きく貢献した選手です。

すごい選手であることは間違いないんですが、練習嫌いで、夜遊び大好き。ハメをはずすことが多く、監督の立場だと、扱いが非常に難しい選手だったようです。

ちょっと、暴れん坊ぶりをご紹介しますと、「夜がオレの友達だ」と公言し、夜な夜な遊び回わりました。しかし、意外にもお酒は飲まないそうです。バルセロナ時代は、練習開始の5分前に到着して練習に参加。ただし、練習終了の2分後には彼の姿はなかった、と言います。渡り歩いたクラブの、ほぼすべての監督と、もめました。※ 相当な暴れん坊だったんです。

そんなロマーリオ、世界から大きな注目を集めたのは、1988年のことでした。この年、ソウルオリンピックで得点王!さらに、その翌年の南米選手権の優勝メンバーにもなるんですが、90年のワールドカップ イタリア大会では、出場は1試合のみ。

ロマーリオが最も輝くのはこのあとです。
93年、スペインの名門、バルセロナに移籍。
出場33試合で30ゴールを挙げて、得点王!チームをリーグ優勝に導きました。

そのバルセロナで、ともにプレーしたギジェルモ・アモールは、こう振り返ります。
「実は、彼はバルセロナで1年ほどしかプレーしていないんだけど、なんだか10年くらいプレーしたように思えるんだ。そのくらい強烈だった。バルセロニスタはみんな同じ気持ちだと思うよ」

ロマーリオがバルセロナで決めた数々のゴールは、バルセロナのオフィシャルサイトで、動画が見られますので、機会があればぜひこちらもチェックしていただきたいんですが、※ 強烈なシュートをズドン!というシュートよりは、ループシュートだったり、華麗なトラップで相手をかわしてのシュートだったりテクニックで決めるシュートが多いんですよね。

シュートについて、ロマーリオはこう振り返ったことがあります。

フットボールは、パワーではなく、テクニックのスポーツだ。
遠くから強烈なシュートを打つよりは、美しくて効果的なプレー。
オレにはその能力があったんだ。

ロマーリオは、キャリアで1,000ゴール以上を記録した、とされています。

そのなかで、彼自身、最高のゴールのひとつにあげるのが、1993年、ワールドカップ アメリカ大会の南米予選、ウルグアイ戦でのゴールです。
この予選、ロマーリオは、監督との関係がわるく、当初は呼ばれていませんでした。
しかし、ブラジルは大苦戦。チームはついにロマーリオを招集します。

そして、負ければ、史上初めて、ブラジルがワールドカップに行けないかもしれない、というウルグアイ戦。ホームのマラカナン・スタジアムでの試合、ロマーリオが先制ゴール!ロマーリオは、このヘディングシュートを思い出のゴールに挙げています。この試合では2点目もロマーリオが決めて、ブラジルは、なんとかアメリカ大会に出場!そして、見事、ワールドカップ優勝を果たしました。

このコーナーでも何度かお話していますが、1994 FIFAワールドカップ USA、決勝は、ブラジル vs イタリア。0対0のまま、PK戦に突入したこの試合、最後は、イタリアのロベルト・バッジョがはずしてブラジルが優勝するんですが、そのPK戦、ブラジルの2人目で見事ゴールを決めたのが、ロマーリオだったんです。

夜遊びが大好きで、監督とはもめるけれど、決めてほしいときに決めてくれる男、ロマーリオ。
ロサンゼルスの太陽のもと、その姿が最も輝いた瞬間でした。
それから、まもなく20年です。