2014/7/18 世界の寝台列車事情

今年3月の鉄道のダイヤ改正で、寝台特急はまた新たに姿を消しました。
とはいえ夏休みの予約のため、まだ残っている国内の長距離寝台列車は
なかなか手に入らないプラチナチケットにもなっているようです。
そんな「世界の寝台列車事情」、あの国ではどうなのでしょうか?
今朝も2カ国をコネクト。

長距離の寝台列車はありますか?

南アフリカ、ケープタウン。中嶋公治さん
「ブルートレインとロボス列車です」

南アフリカにもブルートレインがあるんですね?

ブルートレインはケープタウンとプレトリア間を一日で結びます。
自動ドアで近代的なイメージです。

それと南アフリカ全土を走り、ナミビア、ボツワナ、タンザニア、ジンバブエなどの国を結ぶ、ロボスというのがあって、こちらは以前に勤めていた観光会社から派遣されて数ヶ月のあいだ、お客さん世話役として働きました。

ロボスはどんな列車なのですか?

ロボスの内装は古きエドワード調で短距離区間としては、ケープタウン、ビクトリアの滝、ダーバン。
長距離区間として、ゴルフサファリ、スワコプムント、ダレサラームとカイロがあるようです。

短期で人気の旅区間として、3日間2泊3日週に2・3回運行。 ケープタウン−プレトリア、プレトリア−ビクトリアの滝で、料金は部屋によりますが、一番低めで15万円くらいです。 プレトリア−ナミビア、9日間。年に3・4回で50万円ほど。 そしてケープタウン−カイロ、28日間おそらく年に一度で、なんと、500万円程。さらにいい部屋はさらに一割ほど増しです。

夕食は正装で。
男性はネクタイとジャケット着用。女性はドレスです。

長距離の寝台列車はありますか?

オーストラリア、メルボルン。小林純子さん
「インディアン・パシフィック鉄道です」

広い国土の寝台特急はどんな列車ですか?

運行距離が長いオーストラリアの列車の路線はシドニーとパースを結ぶ。
インディアン・パシフィック鉄道。その名の通りオーストラリア大陸の西側インディアン・オーシャン(インド洋)に面した都市パースと大陸東側パシフィック・オーション(太平洋)に面したシドニーを結ぶ距離で言うと4,352キロメートルの長距離鉄道。

1900年代に建設が始まり徐々に路線がつながったもののシドニー・パース間が開通したのは1970年。
平均時速85キロの時間にして69時間(車中3泊)の電車の旅です。

お値段は?乗客はどんな方なのでしょうか?

通年週一往復の運行、春先のみ週2往復。料金には3クラスあって一番下の座席のみのクラスで片道900ドル。トップクラス(プラチナ寝台室)は片道一人4,000ドルのトイレ・バス付きの豪華客室です。

三食の食事は勿論のこと、列車外の観光ツアー付きのホテルで言えば五つ星サービス。
マイカーも1,300ドル出せば持って行けるサービスあり。「いつかは乗ってみたい」という定年後のカップルに人気とか。