今朝はリオネル・メッシをピックアップ!
アルゼンチン代表、バルセロナ所属、リオネル・メッシ!
1987年6月24日生まれ、27歳。
アルゼンチンのサンタフェ州、ロサリオの出身です。
2014 FIFA ワールドカップ ブラジル。アルゼンチンは、惜しくも優勝を逃しましたが、メッシ・キャプテン、奮闘しました。一部、異論もあるようですが、MVP、ゴールデンボールを獲得しましたね。
ご存じの方も多いと思いますが、メッシは、幼い頃、「成長ホルモンの分泌異常」という病気にかかっていて、そのために、成長がさまたげられる、という状況におかれていました。メッシ少年、この病気の治療を受け始めるんですが、治療費が非常に高く、家族の生活が苦しくなっていきます。
でも、サッカーではそうした病気を抱えつつも、抜群のセンスを見せていたので、アルゼンチンの名門、リーベルから声がかかります。ただし、リーベルは、「その治療費をクラブが負担するのは難しい」ということで、 結局、契約は成立せず。
転機となったのは、スペインへの移住でした。
メッシは、バルセロナの入団テストを受けます。当時バルセロナのスポーツディレクターだったカルロス・レシャックさんは、そのプレーに 驚きました。「紙ナプキンでも何でもいいから、サインさせろ」契約書の用意がなかったので、紙ナプキンにサインをしてもらったそうです。
それ以後、バルセロナが、メッシの治療費を負担。
その結果、メッシの身長は143センチから169センチまで伸びました。
バルセロナで、トップチームデビューを果たすのは、2004–2005シーズン。次のシーズンには、レギュラーとなりメッシの快進撃が始まります。2008–2009シーズンからは、ロナウジーニョが背負っていた10番を引き継ぎ、この年、国内のカップ戦優勝。さらにUEFAチャンピオンズリーグ優勝!メッシは これに大きく貢献し、2009年のバロンドールに輝きます。
ちなみに、この次の年に、「FIFAバロンドール」が新設されますが、メッシは、その「FIFAバロンドール」を3年連続受賞。つまり、4年連続でバロンドール!
メッシは、アルゼンチン代表についても、熱い想いを持っていて
代表のユニフォームを着る機会があるのなら、どんな事情があろうと必ずプレーする。そしてそのときは負けてはならない。
そんなことを語ったことがありますが、その言葉を裏付けるエピソードとして、2008年の北京オリンピックがあります。
当時バルセロナの監督だったグアルディオラさんは、メッシをオリンピックに出場させることを拒否していたのですが、メッシの熱い想いに、折れます。「彼を北京に出場させないことのほうが、難しい」
結果、アルゼンチンのオリンピック代表チームは、金メダル。
メッシの情熱が実りました。
しかし、フル代表では、今回のワールドカップ以前はクラブでの活躍ほどは 輝けていませんでした。2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会、ともにベスト8で敗退。2度のワールドカップで、ゴールはたったの「1」だったんです。
それが、今回は4ゴール!そして、キャプテンとしてチームを引っ張りました。
メッシは、ピッチの外でも素敵な活動をしています。
2007年に「レオ・メッシ財団」を設立。
「すべての子どもたちにチャンスを与え、その夢を叶えてあげたい」
という想いで、活動を続けています。
そんなリオネル・メッシの言葉。
僕は天才ではない。努力の人間だ。
病気の治療を続けながらサッカーボールを追いかけた少年時代。
その努力が世界のスーパースターを生んだのです。