梅雨も明けて、厳しい暑さの日々がやって来ました。
強い日差しで、美白を気にする方には気になる季節が続きます。
そんな「世界の日焼け対策事情」、あの国ではどうなのでしょうか?
今朝も2カ国をコネクト。
オーストラリア、メルボルン。小林純子さん
「しっかりとします」
オーストラリアは世界で一番皮膚がん発生率の高い国の1つで、70歳になるまでに3人のうち2人が皮膚がんにかかると言われています。これはオーストラリアが世界で紫外線を最も高く受ける国の1つであるという事に起因しています。
「南半球にある国々が夏になる時の方が、北半球の国々が夏になる時よりも、より太陽に近い位置にある」ことから紫外線が強い上に、南極大陸のオゾンホールの影響を受け、上空のオゾン層がかなりうすくなっていることが原因だと考えられています。
こうした背景から、ファンデーション等、紫外線をカットするための日焼け止め入り化粧品が活躍しています。また学校では夏の間はもちろん、1年を通して日焼け止めのクリームを塗ることと、首の後ろが日焼けしないように帽子の後ろの部分に布の幕がついた特別な帽子の着用が奨励されています。
オーストラリアでは美白という観点から日焼け止めをすることは全くありません。
小麦に焼けた肌はこちらではむしろ魅力的と思われていますが、もともと色の白い西洋人にとって肌を小麦色に焼くことは難しく、かえって赤くやけどのようになってしまうので、日焼けをしないようにするというのが普通です。
フィンランド、エスポー。遠藤悦郎さん
「ある程度しますが日本とは事情が違います」
なにしろ1年のうちで夏は、太陽が1日中でている時期。冬は太陽がほとんど拝めないことさえあるので、フィンランド人は心待ちにしていた夏の太陽を存分に楽しみます。
フィンランドでは光と暑さを楽しみつつ、夏らしい健康的な軽い日焼けもするという感じでしょうか。
また、日光を浴びる目的の1つにビタミンDの体内合成を促進するという意味もあります。冬場、日照が短いと、ビタミンDが体内で作られないため、サプリメントで欠乏症を防ぐことも多いです。
紫外線自体は日本の夏よりはるかに少ないのですが、日焼けのケアとしては、こちらの人はすぐ赤くなってしまうので、それがイヤだからと日焼け止め対策をすることはあります。
ただ、「美白のため」という人は、ほとんどいないとのことです。
また、目の紫外線対策に気をつけています。
特に紫外線に目弱いとされる子供。夏や、冬でも明るい雪景色などでは、赤ちゃんからサングラスをしています。日本人の感覚だと、赤ちゃんまでサングラスしてオシャレと思えるのですが、実際は目の保護が目的です。紫外線対策をしたうえで日光を浴びることが第一で、焼くのが目的ではないという感じです。