中央アメリカにある小さな国、エルサルバドル共和国。
コーヒー畑を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。しっかりごはんを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
紀元前から開発が進んでいて、四国よりやや広い国に、およそ630万人が暮らしています。国土の大半が標高の高い場所にあるので、熱帯でありながらも、内陸部はそれほど暑くなく、乾季と雨季がはっきりしている土地柄。まさにコーヒー栽培にうってつけなのです。
国の花がコーヒーの花、というエルサルバドル。総輸出量のおよそ半分をコーヒー豆が占める主要産業です。したがって品種改良も積極的に行われています。エルサルバドルのコーヒーの特徴は香りが豊かで、さっぱりして、あとを引かず、まろやかな飲み心地。これが世界中のコーヒー好きを魅了します。
「ププサ」は、とうもろこしの粉や米の粉を練って、トルティージャのように、丸くて平たい生地にします。チーズや野菜、豆、豚肉などを乗せて丸めて団子にし、両手で叩いて手のひら大の、円盤の形に伸ばしますそれを鉄板でこんがりと焼いて出来上がり。熱いうちに、ほくほくと食べるのがポイントです。
つけあわせは、キャベツをほんのりと辛い塩酢漬けにした、現地でポピュラーな食べ物、「クルティード」です。街の食堂ではしばしばテーブルの上に置いてあって、取り放題でいろんな料理に合わせますが、何といっても「ププサ」が一番相性がいいようです。たっぷりといれたコーヒーとともにどうぞ。
エルサルバドルの国内では、いたるところに専門店の「ププセリア」があり、イートインだけではなく、テイクアウトする人も多いようです。