今週は、夢を持つ人が集まる街、ニューヨークで3カ月間を過ごしたこの方と Unite!
渡辺直美:渡辺直美と申します!よろしくお願いします。
ジョン・カビラ:どうぞよろしくお願いします。
渡辺直美:お願いします。ジョン・カビラ:ニューヨーク帰り!
渡辺直美:はい!ジョン・カビラ:You were back from New York City!
渡辺直美:Yes!
ジョン・カビラ:Yes!
渡辺直美:(笑)ジョン・カビラ:最高?
渡辺直美:もう最高でした!
めちゃくちゃもう刺激受けまくっちゃって。
素敵な街でしたね。
ニューヨークでエンターテイメントを学んで帰国したばかりのお笑い芸人、渡辺直美さんに お話を伺いました!
今年5月。お笑い芸人、渡辺直美さんは、芸能活動を休止。
ニューヨークへ渡りました。情熱は あふれんばかりでしたが、大きな問題がありました。それは、言葉の壁。
渡辺直美:今、自分がどう思っているかっていうのを伝えられないんですよね。
だからなんか、ご飯も食べれなかったんですよ。
最初、ニューヨーク着いたときに怖くてレストラン入れなくて(笑)。
だから1日なにも食べないとか。あと、デリってあるじゃないですか。
ジョン・カビラ:デリカテッセン。
渡辺直美:デリがわかんなくて。ジョン・カビラ:え、わかんないって?
渡辺直美:デリってなんなのかっていうのがわかんなくて遠くからずっと見てたんですよ。
ジョン・カビラ:それ変でしょ!
渡辺直美:(笑)渡辺直美:このデリっていうのは、食べ物が売ってるんだろうか、みたいな。
ジョン・カビラ:ちょっと、ネタですか?渡辺直美:ネタじゃないんですよ、本当に。
で、夜中にパッと見たらまだデリがやってたんですよ。
24時間じゃないですか。それも知らなくて。「ちょっと行ってみよう」と思って行ったら、ほっかほかのご飯が売ってて、ちょっと泣きました。私は。
「あ、売ってた!」みたいな。ジョン・カビラ:(笑)で、最初何を買ったの?
渡辺直美:最初は、フライドライスを頼みました。
ちょっと味が付いたチャーハンみたいな。
で、それ本当に深夜だったし、カッピカピだったんですよ。
もう、なにこれっていうくらいカッピカピだったんですけど、本当においしくて!ジョン・カビラ:それがおいしいくらいだった!(笑)
渡辺直美:本当にお腹すいてたんで。
暮らす家が見つかっていない状態で、ニューヨーク入りした直美さん。
ホテルを出たあと、ひとまず1週間、現地の友人に紹介された方の部屋に無償で ホームステイさせてもらえることになりました。
渡辺直美:その方はニックっていうんですけども、もう日本語もぜんぜん話せないニックが、お、いいよって言って。
ジョン・カビラ:Okay. Sure! It’s alright.渡辺直美:そうです。
部屋に入った時に「君が Naomi かい?」みたいな。
ワインを飲みながら。「あ、そうです」みたいな。冷蔵庫をバッて開けて、「全部食べていい」って言ったんですよ。
ジョン・カビラ:It’s all yours!
渡辺直美:Yes. そうですそうです。しかも素敵な家だったんですよ。
で、こんなね、綺麗なお家……あたし、1週間住まわせてもらって、しかも無償でね、ホームステイさせていただいて、「本当にありがとうって。もう絶対家探すからね」って言って、その1週間またずっと家探してたんですよ。
で、ある時にニックからメールがきて「実は、俺もね、実はマンション探して、あったんだよアパートが。」みたいな。
「俺も見つけたんだよいいの!」って、「君もきっと気に入ると思う」って言って。ジョン・カビラ:え、ホームステイさせてくれてる人が、別途、自分で検索して、いろいろ調べて「ここどう?」って言ってくれたの?
渡辺直美:そうなんですよ。渡辺直美:で、ニックが
「探したんだよ。
きっと君も気に入るから帰ってきたら話そう」って言われて。実はその日がデッドの日で。もう1週間経ってる日だったんでね。で、帰って。
「あ、ニックごめんね」って言って。でもニックまたシャンパン飲んでるんですよ。もう、イタリア気質なんで、もうなんかオシャレなんですよやることが。
で、ニックが「ハーイ Naomi どうしたんだい?そんな焦った顔して」みたいな。
「あ、ごめんね。こないだメールで言ってたアパートのことなんだけど、私すぐ内見に行きたいんだよね。今日がデッドの日だし。」ってすぐ。
ジョン・カビラ:今日、もう1週間経っちゃったし、もうこれ以上迷惑かけられないし……
渡辺直美:そう。「だからそのマンションの詳細教えてもらっていい?」って言ったら「そうだよね。そのマンションていうのはこのマンションのことなんだけど、残り2カ月も1緒に住んでくれるかい?」って言ってくれたんですよ。
ジョン・カビラ:あのね、今、直美ちゃん、まるで映画の吹き替え。映画のストーリーでしょう?これ。
渡辺直美:そうなんですよ。ジョン・カビラ:だってこれ恋愛映画の入り口として完璧でしょう!どう?
渡辺直美:なんにもなかった。ジョン・カビラ:Oh, my…
渡辺直美:(笑)
ジョン・カビラ:そうなんだ……
転がり込んだ ニックさんの部屋で始まった共同生活。
こんなこともありました。
渡辺直美:もう本当にわたしの友達とかもお家に連れて行くんで、その友達が白い恋人をですね、お土産に、ニックに渡したんですよ。
ジョン・カビラ:え、白い恋人ってあの北海道の?
渡辺直美:北海道のクッキーの。白い恋人を渡して。ジョン・カビラ:今びっくりしました。アメリカの話なんで、白い恋人……え、んん?って。
渡辺直美:あ、すみません。その子、北海道出身なので。
ジョン・カビラ:あ、お菓子。スイーツ。渡辺直美:直美ちゃんがお世話になってるニックにあげるねって言って白い恋人を渡したんですよ。で、そこから2週間くらい経ってニックが朝私に、「おい、Naomi。あの白い恋人どうなってるんだ」みたいな。
で、「どうしたの?」って言って。ジョン・カビラ:え、どうなってんだって……
渡辺直美:白い恋人最初もらった時に、「ハイハイ」って思ったんですって。
「ハイハイ、ありがちなクッキー渡すパターンのやつね。」みたいな、ニックは。
「はい、クッキーとかハイハイ」と思って、ずっと食べてなかったんですって。で、ある時にちょっとお腹すいたから白い恋人食べてたら、3日で全部食べちゃったって言って。でっかいバージョンですよ。
ジョン・カビラ:えぇ!!!
渡辺直美:あのでっかいバージョンの缶のやつを「3日で俺全部食べちまったよ。あれはどこに売ってるんだ!あんな最高にうまいクッキーは始めてあったよ!」みたいな話をしてて。で、あ、ニッククッキー好きなんだなと思って。で、ニック街に出かけて白い恋人探したりしてたんですよ。
ジョン・カビラ:見つからないし!
渡辺直美:見つからない!北海道にしかないから!って言って。(笑)
ジョン・カビラ:(笑)もちろん、エンターテイメントの勉強にも励みました。
あるきっかけで、ビヨンセのバックダンサーが行うプライベートレッスンに参加することになりました。渡辺直美:全部セクシーダンスです。
ビヨンセのようなセクシーダンスで踊るんですね。で、先生も英語で説明するんですけど、先生もやっぱジョークをすごい交えるんですよ。で、私ちょっとわからなかったんで、1人だけ笑ってなかったんですね。そしたら先生がそのうち私にだけ言うようになっちゃって。
ジョン・カビラ:笑かそうとして!
渡辺直美:笑かそうとして私にだけ言うようになっちゃって。
「やべ、これ笑わないとダメだな」と思って、もうリズムのようにタイミングで笑ってみたんですよ。その何言ってるかわかんないけどここだろうと思って「あはははは!」って笑ったら、誰も笑ってなくて。ジョン・カビラ:そうでしょう!(笑)それ危険!それ危ない!
渡辺直美:そう。だから、あ、失敗した。と思いながらも。ダンスはもう完璧にできまして。
その先生も面白い方で。ずっとなんかお尻をクネクネさせて。ジョン・カビラ:グラインドして。
渡辺直美:グラインドしてずっと「Hey, darling. Hey, darling」って。
ジョン・カビラ:ちょっと。
渡辺直美:言えって言われたんですよ。(笑)
2人:(笑)渡辺直美:で、クラス15人くらい、もう15人限定なんで、15人くらいかなみんなずっと「Hey, darling. 」とかって。
ジョン・カビラ:だって全員女性なわけ……
渡辺直美:全員女性です。ジョン・カビラ:え、全員女性?!
渡辺直美:全員女性です。ジョン・カビラ:すごいな、いたかったなそこに。
渡辺直美:(笑)マンハッタンで 数々のショーを見ました。
ビヨンセとジェイZのライヴにも 感激しました。
多くの刺激を受けたニューヨーク。
でも、渡辺直美さんが今、感じる、自分自身の変化。それは……渡辺直美:人に優しくなりました。
今まではやっぱり、がんばんなきゃとか、テレビに出続けなきゃとか、必死だったんですね。で、周りが見えてなくて、周りの人がやってくれてたことも当たり前だと思ったりとかしてて。
だけど、ニューヨークに行って、余裕を持って生きようって思ったんです。
で、余裕を持って生きようと思ったら自然と周りがやってくれてることも見えてきて、すごい人に感謝をするようになって、ありがとう。みんなありがとうね。あ、メイクさんありがとうね。あ、衣装さんありがとう、いつもありがとうねって言ったら、直美ちゃんどうしたのって言われて。(笑)2人:(笑)
心境の変化。
大きな影響を受けたのは、共に暮らしたニックさんからでした。
直美さんは、お別れの前に、手紙を書きました。渡辺直美:あ、これレターだよって言って渡したら、「どういうつもりだ。俺のこと泣かせたいのか?もう、おまえは……ハグしよう」みたいな感じでハグして。
で、1回私の顔見て、「本当に帰っちゃうのかい?東京へ帰らないでくれ。俺は寂しいよ。正直寂しいよ」って。
「私も寂しい。でも帰んなきゃいけない。日本でも待ってくれてる人もいるから。また来るからニューヨーク。」って言って。
「そうだよな。もう1回ハグしよう。」って、もう1回ハグして。
「おまえ、東京に帰ったら、週一で白い恋人送れよ」って言われたんです。2人:(笑)
渡辺直美:「え、ニック?」とか言って。「絶対、週1っだよ。2週間に1回でもいい」みたいな。
ジョン・カビラ:そうそう。
Every week. You have to send Shiroi-koibito to me. Please.
No, you have to.渡辺直美:Yes. 本当に面白い方で。
ジョン・カビラ:最高。エンターテイメントの勉強に訪れたニューヨークで、渡辺直美さんには、人生の大きな学びがあったのです。