愛媛県で瀬戸内海に面した今治市。
本州と四国を結ぶ橋に向かって、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。しっかりとごはんを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
愛媛県今治市から広島県尾道市まで、瀬戸内海をわたるおよそ60キロメートルの長さがある「しまなみ海道」。
7つある橋は、自転車で通ることができるので、休日などには全国からやってくる人でにぎわいます。
地上80メートルあまりの高さから「うずしお」を眺めたり、途中の島で寄り道をしながら、まるで空を飛ぶように自転車で走ることができるのが人気の秘密。本格的なサイクリストはもちろん、全行程を走破しますが、隣の島までレンタサイクルで往復しても楽しめます。
四国側から最初にわたる来島海峡大橋にのぼるためには急なループ坂の難関を超えなければなりませんが、全長4キロメートルの海の上の橋からの眺めは絶景です。
「鯛」はお祝いで食べるような高級な魚の代表格ですが、愛媛県では養殖が盛んなこともありポピュラーな食材です。
郷土料理は「鯛めし」ですが、愛媛県内では地域によって全く違う二通りのレシピで作られるようです。
ひとつは「鯛のお刺身」を生のままご飯に乗せ、醤油がベースのタレと生卵をかけて、ゴマやねぎなど薬味と一緒に食べるもの。
そしてもうひとつは、1尾丸ごと焼いた「鯛」を、醤油や塩で味付けした炊き込みご飯の上に載せ、土鍋でさらに加熱して完成させるというものです。
「鯛のお刺身」を使った「鯛めし」は、もともと愛媛県西部の宇和島あたりの地域で食べられており、漁師さんが火のない船の上で調理したのがそのルーツだとか。
時間がない忙しい朝にもぴったりのごはんです。
鯛で作ったそうめんのおすましと一緒にどうぞ。