あなたは貯蓄していますか。今日10月17日は「貯蓄の日」です。
ここのところずっと下がっている、といわれる日本の貯蓄率。
あの国では、どうなのでしょうか?
今朝も2カ国をコネクト。
アルゼンチン、ブエノスアイレス。竹内佐知子さん
「激しいインフレで、それどころではありません」
2002年、それまでドルとペソが1:1だったのが、変動相場制になり、昨年突然言い渡されたドル規制で、一般市民はドルが買えなくなりました。闇ドルが幅を利かせドルのレートが、公式レート、そしてブルーレートの3つがあります。最後のブルーはブラックでは聞こえが悪いから、ブルーにしたという、バカバカしいネーミングです。
物の値段がブルーレートに合わせて上がっていくので尋常じゃない物価の上がり様です。例えば今月100ペソだったものが、翌月は300ペソになってしまいます!
一般市民は貯蓄なんて意味がない!現金を物に変えた方が得だ!
という考えです。クレジットの分割払いでモノを買う人が増えました。
ただ最近はクレジットの分割の回数も制限され、以前あった36回払いなどという長期分割払いはなくなってしまいました。またインターネットで海外から買い物をする人が増え、それを懸念してかなんと国際郵便の小包が届かなくなってしまいました!荷物は到着しているのに、税関から出してもらえないのです!
昨年から、国外からの買い物には25%の税金を支払わなければ、いけないことになったのですが、25%払っても国内で買うより安いという状況ですが、この先、小包が安心して無事に届く日は訪れるのか……
貯蓄するにしても、これまでの経緯から、銀行を全く信用していないので、銀行に預ける人は少なく、みな貸金庫や自宅に持っています。
そのため、家を狙う強盗が激増しているという、何とも物騒な世の中になっています。
中国、北京。All About「中国」ガイド、鈴木晶子さん
「とても関心が高いです」
中国には「中国人は貯金と、不動産購入と、金塊が大好き」という言葉があるように、貯金や蓄財が大好きです。
具体的な数字を見てみると、中国人の平均貯蓄額は日本円でおよそ50万円、上位3つの都市では、北京の平均貯蓄額が日本円で200万弱、上海が150万円強、浙江省が100万円弱と、かなりな額になっています。こちらの人たちの貯蓄率はなんと50%を超えると言われているんです。
つまり、稼いだお金の半分以上を貯金するというわけです。
本当に貯蓄大好きな民族ですね。
中国人が貯蓄大好きなのは、社会保険制度が整っていなかったり、物価が不安定だったり、つまり将来どうなってしまうかわからないという不安が強いからだと言われています。だから、まずは貯金から始めて、ある程度たまったら現金より信用のおける不動産、特に海外の不動産を購入するわけです。不動産を買うほどお金がなくても、金塊や銀塊、翡翠といった貴金属や宝石を買う人が少なくありません。
みんな「出来るだけ手持ちの財産を残そう、増やそう」とがんばっています。