今週は渋谷音楽祭の Hidden Story。
渋谷音楽祭
秋の週末、渋谷の街に音楽が溢れます。
渋谷公会堂はもちろん、SHIBUYA109、マルイシティ渋谷、東急百貨店本店、渋谷ヒカリエといった商業施設。さらに、路上でのライヴも行われます。
最初の開催は、2006年。
そもそものきっかけを、音楽祭を主催する、NPO法人渋谷駅周辺地区まちづくり協議会の深澤一郎さんに伺いました。
渋谷の今後の開発が進むなかで、渋谷の街を盛り上げていく、あるいは渋谷の街に資することをする団体をということでNPOを設立しまして、当時は将来に向けて副都心線が来るということがあって、2004年にNPOができています。
で、2006年から渋谷音楽祭を立ち上げたと。渋谷っていうのはまず器としてはホールは、渋谷公会堂もあるしNHKホールもあるしbunkamuraもあるし音楽の器を持っている街であると。で、いちばん大きかったのはライヴハウスですね。私が数えたところでは40いくつある。それから楽器屋さん。そういう音楽資源が豊かな街であると、なので音楽をキーワードにしてイベントを組んで街を盛り上げていこうと。
2006年、当時 のCCレモンホール、現在の渋谷公会堂と渋谷マークシティ、そしてマルイシティ渋谷の3つの会場で始まった渋谷音楽祭。第3回からは、道玄坂周辺での路上ライヴがスタートしました。
このホコ天というのは楽器を使いますのでね、雨が降ってしまうと中止になっちゃうんですよ。
それが中止になっちゃうと非常に……ただ、幸いにも3回目から去年の8回目まで、雨天にあって中止になったことはないという……ただハラハラドキドキで。天気ですからね。それは体によくないんですけどね(笑)。
去年、一昨年ですかね、もう雨が降りそうで、全体のスケジュールをですね、早め早めにやってですね、終わったら雨が降り出して、撤収は雨の中ということがあったんです。去年も事前の天気予報では危なかったんですけど、いざ当日になったら青空も最後のほうには出てきたということで、結果的には毎回開催されて今日に至るということになっていますね。
音楽祭の中で、今年が最後となる会場があります。
基本的に主催会場のなかで有料会場というのは渋谷公会堂さんをお借りして1回目からコンサートを開いているんですけども、今年も18日の夕方にやりますけども、NPOがやってますので、料金も控えめにしているんですけども、今年は、公会堂が来年区庁舎が立て替えで使えなくなっちゃうんで、音楽祭としては今年の公会堂コンサートが最後になるということで、公会堂ってああいう場所ですので、思い出を持っている方も多いと思うので、ぜひお越しいただけたらと思っています。
今年も東京フィルハーモニー交響楽団ですね、基本的にはクラシックのコンサートでゲストは島田歌穂さん。これはぜ聴いていただきたいと思いますし。
3つの会場から始まった渋谷音楽祭ですが、今年は33の会場での開催。
NPO法人渋谷駅周辺地区まちづくり協議会の深澤一郎さんは、この広がりについて、こう語ります。
どうしても渋谷の街のつくりからして、宇田川、道玄坂とかこちらほうが中心になってしまうんですね。これは街のつくりとしてしょうがない。
ただ、私ども駅周辺まちづくり協議会ということで、東の商店街も入っていただいていますので、渋谷の駅の周辺で会場を広げていきたいということで、東側に会場ができたらイイなという事で色々な方と相談してやってきてますし、去年、宮益坂の御嶽神社の境内を会場にしましたけど、これは今年もやっていただけますし、ヒカリエでもやりますし。
で、将来、東側は表参道も原宿も近いですし、いろんな動きが出てくると思います、開発とかですね、そうすると音楽祭の会場として、できそうなところにはお声かけして増やしていきたいなと思っています。
渋谷の街を音楽がつなぐ2日間。
キャッチフレーズは、第1回から変わらずこの言葉。
スリーリトルワーズ、っていうことで、こんにちは、ありがとう、ごめんなさい、という言葉をこれ本当にいちばん大事なコミュニケーションの元の言葉ですので、その言葉を大事にする。
そうやってコミュニケーションを広げたいよね。
それを、渋谷らしい音楽で広げられたらな。という事でやっていますので。
これは第1回目から変えていません。
「こんにちは、ありがとう、ごめんなさい」。
音楽が街の空気をやわらかくすることで、きっと、そんな言葉も掛け合いやすくなるはず。
今年も、渋谷音楽祭が始まります。
お話にありました、路上でのライヴが行われるのは、2014年10月19日(日)の午後です。
また、明日(2014年10月18日)は渋谷公会堂で午後5時から、東京フィルハーモニー交響楽団と島田歌穂さんによるコンサートも開催されます。
ぜひお出かけください。