アフリカ南西部、ナミビア共和国の大自然。
地平線から昇る朝日を望み、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。キャンプの食事にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
南アフリカの北側、大西洋に面するナミビア。日本の2.2倍の国土に、220万あまりの人々が暮らします。ナミブ砂漠と、エトーシャ国立公園のサファリが有名で、南半球にあるので、冬から春にあたる今の時期は主にヨーロッパから訪れる観光客で賑わいます。
アフリカで「危険な猛獣の代表」ともいえるのが、ライオン、アフリカゾウ、バッファロー、サイ、そしてヒョウの5つ。これらは、合わせてビッグファイブと呼ばれます。そのうえ100種類以上の動物と、340種類以上の鳥がいて野生の姿を見られるのが、エトーシャ国立公園。東京都の10倍以上の広さがあるので、2日以上かけて、園内のキャンプ場を移動しながら、動物たちを探します。
夜行性の生き物が眠る前、それ以外が目覚める日の出の時間は、サファリツアーでは勝負の時間帯。何も食べずにツアーに出かけて、ひと段落してから、キャンプ場でガイドさんが朝ご飯の支度をはじめます。
第一次世界大戦前にはドイツに支配されたことがあるため、食文化では今でもドイツの影響が残っているナミビア。朝ご飯には、ソーセージやハムが欠かせません。
中でも細長くて、渦巻きのようになっている、スパイシーな「ブルボス」というソーセージがポピュラーです。
近隣諸国でも人気のソーセージ「ブルボス」。
たき火にかけたフライパンでこんがりと焼いて、卵料理とトマトケチャップで煮込んだ豆料理がつけあわせ。マグカップのコーヒーと一緒にどうぞ。
その人気は毎年レシピのコンクールが行われているほどです。