今月12月5日は国際ボランティア・デー(International Volunteer Day)。
あなたは、何かのボランティア活動に参加されていますか?
さてあの国のボランティア事情はどうなっているのでしょうか。
今朝も2カ国をコネクト。
スウェーデン、ストックホルム。矢作智恵子さん
「日本とはちょっと違います」
学校などでは、生徒が働いて集めた募金を、途上国の子供たちのために寄付する活動などが行われています。しかし、どちらかというと自分のため、もしくは自分の所属するグループの中での余暇活動としてとらえる傾向が強いと思います。
社会保障がそれなりに充実しているスウェーデンでは、困っている人や恵まれない人たちには行政の公的支援ができているため、ボランティアへのニーズは低くなっています。
地方自治体で仕事をする地方議員が挙げられるかと思います。
それぞれの地方の代表が無給で議員を務め、住民のために行政的な意思決定をしています。彼らは会社員、教師、学生、自営業者、医者、弁護士など昼間は普通の仕事をもっているので、議会は平日の夜に行われます。スウェーデンでは地方議員は、住民のためにボランティアとして働くのが常識です。
インドネシア、ジャカルタ。雑賀耕司さん
「あまり一般的ではありません」
考えてみると、日本では学校の活動で何らかのボランティアに関わり、子供たちもボランティアをすることが身近になります。ですが、インドネシアではそうではありません。多くのインドネシアの人たちはまだ十分豊かではないので、他人のために何かをする余裕がありません。ですから、学校でもボランティア活動することは少ないです。
富裕層の人たちは、ボランティアをするのではなく、お金を寄付するのが普通です。
インドネシアのマジョリティであるイスラム教の教えで、貧しい人に施す「喜捨」をするのが美徳とされます。日本のようなボランティアが広がる下地がまだないように思います。