トルコ北西部の都市、ブルサ。
雪山のゴンドラから降りて、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。目覚めの一杯を飲もう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
オスマン帝国の首都が、現在のイスタンブールに移る前、1326年に最初の都として栄えた歴史ある街。当時のシルクロードで西の終点となったこともあり、今もなお、絹の貿易が盛んな場所です。
冬はスキー場として賑わうウルダー山のふもとにあり、史跡を中心にオスマン様式の建築物が残されていて昔から変わらない街並みは、とても落ち着いた雰囲気。火山国のトルコには温泉があちこちにありますが、古くから温泉保養地として知られているのがブルサです。
青いタイルの壁で、立派な大理石の床という伝統的な様式の公衆浴場施設も残っています。冬のリゾート地として、トルコ国内を中心に、たくさんの観光客が訪れます。
東西交易で栄えたトルコの料理の特徴は、様々な種類のスパイスを使って味に深みを出すこと。また調味料のひとつとしても使います。
朝はヨーグルトと一緒にフルーツを食べるのが一般的ですが、ヨーグルト・ドリンクを飲むこともよくあります。これは「アイラン」と呼ばれる飲み物で、ヨーグルトに水と塩を混ぜた甘くないドリンクです。
もともと長期間の保存に耐えるために塩を入れたとされ、ゴクゴクと飲めるぐらいの程よい塩味が特徴。トルコのスーパーでは牛乳と同じくらいのスペースで売られているとてもポピュラーな飲み物です。
ステック状のきゅうりをかじりながらどうぞ。
トルコ国内でも地方に行くと、自家製の「アイラン」があるようですが、一般的にはパック入りのものが主流です。