2015/2/6 滋賀県 琵琶湖

滋賀県にある日本最大の湖、琵琶湖のほとり。
湖に浮かぶお堂を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。あたたかいすまし汁を飲もう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は滋賀県の琵琶湖です

滋賀県の面積の1/6を占める日本最大の湖。
その水は瀬田川、宇治川、淀川と名前を変えて大阪湾へと流れます。そのお水は上水道としても利用されるので、琵琶湖は「京阪神の水がめ」とも呼ばれます。

湖から瀬田川に変わる場所に近い「瀬田の唐橋」は、日本書紀にも登場する由緒正しい大きな橋。京都と行き来するために欠かせない、1000年以上の歴史を持つ重要な橋でした。

室町時代には、渡し船を使うのが時間的には早いものの、山からの突風が吹いたりして危険な道のりでした。わざわざ下流にある「瀬田の唐橋」まで遠回りした方が安全だ、と歌に詠まれた一部が「急がば回れ」ということわざの由来です。

織田信長によって現在の場所に移動され、度重なる修復工事を経ても、橋のデザインは当時のものが引き継がれています。

朝はしじみ汁で暖まりましょう

「瀬田の唐橋」の近くが産地の「瀬田しじみ」。
一般的に全国で流通している「やまとしじみ」とは別の種類で、琵琶湖周辺だけに生息する固有種です。およそ50年前までは、大量に生息していましたが、環境の変化で漁獲量が激減し、「幻のシジミ」とも呼ばれます。

真冬から春にかけてまでが「寒しじみ」のシーズン。産卵に入る前に身が肥えるために、味わいがぐっと増します。その身をしっかりと味わうためには、味噌汁にするのではなくお水からじっくりと「だし」を引き出すように煮立てていきます。炊き立てのごはんと一緒にどうぞ。

現地ではしじみの「出汁」でご飯を炊いて、その身だけを蒸らす時に入れる、「しじみご飯」を出すお店もあるようです。