ミャンマーの中央部にある町、バガン。
丘の上から遺跡を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。麺類の朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
この土地は11世紀から13世紀にかけて都として栄えました。
当時おびただしい数のパゴダ、仏教の塔が建設され、今もなお、2,000あまりが残っているといわれます。
見わたす限りの地面から、まるで植物が生えているかのようにパゴダがあちこちに点在しています。まさに荘厳な景色です。このバガン遺跡に朝の太陽の光がふりそそぎ、たくさんの塔が光り輝くのは、息をのむほどの美しさ。カンボジアのアンコール遺跡、インドネシアのボロブドゥール遺跡と並んで「世界三大仏教遺跡」といわれることもあります。
国内の仏教徒にとっては、特別な場所ですが、考古学保護区にある、ターミナルのニャウンウーを起点に車や馬車で遺跡をまわったり、気球に乗って空から眺めるというツアーもあり、たくさんの観光客が外国からも訪れます。
国民の大半であるビルマ族以外にも多くの少数民族が暮らしていて、一時はイギリスの統治下にもあったミャンマー。食文化はインドや中国の影響が大きいのですが、素材や味のバリエーションは土地によって豊富です。
スパイスと油を多く使いますが、あまり辛口には仕上げないのが、一般的なビルマ族の料理です。
バガンがあるマンダレー地区の朝の定番は、「マンダレーナンジートウッ」という「まぜ麺」です。直訳すると「マンダレーの太麺の和え物」お米が原材料の細めのうどんのような麺に、味がしみたチャーシューを煮汁ごとまぜ、その上に きな粉とパクチーをからめたもの。
しっかりとお腹にたまる食べ応えのある朝食です。
暖かい紅茶と一緒にどうぞ。
マンダレーの食堂では、スープやごはんがサービスでついてくることが多いようです。