2015/2/27 栃木県 益子町

栃木県の南東部にある、益子町。
利根川の支流、小貝川のほとりで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。旬の郷土料理を食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は関東平野の北にある、栃木県の益子町です

町の南側が茨城県と接している益子町は、人口2万3,000人あまりの小さな町。
しかし古くは鎌倉時代にまでさかのぼる文化財が町の中心を取り巻くように点在する由緒正しい場所です。

焼き物の「益子焼」の産地として全国的にその名を知られ、若手作家からベテラン陶芸家まで、およそ260の窯元があります。

江戸時代末期から発展してきた「益子焼」は、観賞用の「芸術品」というよりも、普段使いの「道具」として、多くの人々に親しまれてきました。
毎年春と秋に行われる陶器市は、全国からの観光客で賑わいます。

栃木県の旬の郷土料理は「しもつかれ」です

「しもつかれ」とは栃木県に古くから伝わる料理。
もともと旧正月を終えた2月初旬の朝、魔除けと無病息災の祈りを込めて稲荷神社に奉納され、一般家庭でも食べられた一品です。

その昔、新鮮な食材が少ないこの時期に考えられた料理。
まず、大根とにんじんを、鬼おろしという木製のおろし道具ですりおろします。塩漬けの鮭の頭、節分の大豆、油揚げなどを大きな鍋で酒粕と一緒に柔らかくなるまで煮込みます。鮭の頭の塩味と酒粕の味のみで仕上げるので、材料から出るうま味を十分に味わいましょう。

独特な味や香りにさえ慣れてしまえば、栄養価が高く、健康的なおかずの「しもつかれ」。温かい炊きたてのごはんと一緒にどうぞ。

地元でも各家庭によってレシピが違うため、ご近所の7軒を食べ歩くと良いという言い伝えもあるそうです。