今週は、表参道の交差点からすぐ近くに昨年末にオープンした COMMUNE 246 の Hidden Story。 COMMUNE246
表参道の交差点から、青山通りを外苑前の方向へ少し歩いた右手。
手前には、いくつかのフードカート。
その向こうには、ドームのような屋根も見えます。
入り口でマップを見ると、シェアオフィス「MIDORI.so 2」や、学びの場「自由大学」も奥のほうにあります。さらに「Antenna<>WIRED CAFÉ」。
さまざまな要素が詰まっているのが、COMMUNE 246 です。
ここの新しいスペースを作っていく中で「小さな街を作りたい」という考えがありました。
COMMUNE246 のコンセプトも「CURATE THE CITY」と言っているんですけど、街って、当たり前ですけど、飲食だけじゃなくて、働いている人がいたり、楽しいコンテンツもあったり、ひとつのスペースにいろんなものがキュレーションされている場所にしたい、というのが考えられていた。
その中で、ひとつ自由大学がやっている学びのキュレーションだったり MIDORI.so がやっている働き方のキュレーションだったり、食以外のコンテンツがいろいろ集まった場所にしたい、というのがCOMMUNE 246 のコンセプトになっています。
取材にお答えいただいたのは、株式会社コミューン 代表取締役、岩崎奨さんです。
COMMUNE 246。
そもそも誕生に至る経緯とは?
COMMUNE 246 が始まったきっかけは……
2年ほど前にさかのぼって 246COMMON というこの場所で同じようなコミュニティスペースが運営されていたんですけども、2014年の5月末で営業を終了しています。
この場所は UR さんに土地を2年間限定で借りていて、246COMMON 自体も最初から終わりがあるストーリーだったんですね。
で、5月末のフィナーレのときは一日に3,000人くらいいらっしゃって、すごく多くのファンがいまして「あの場所ってすごく良かったね」と関係者の方々が話している中で、去年の7月くらいに、UR さんが「また、あの場所をどなたかに貸そう」という話がありまして。
246COMMON のきっかけの1人である黒崎輝男さんが「もう一度、クリエイティブな空間を作りたい」といったところがこのプロジェクトの始まりになります。
そんな、COMMUNE 246 に先月オープンしたのが「Antenna<>WIRED CAFÉ」。
キュレーションマガジン Antenna を手がける株式会社グライダー アソシエイツの一員でもある岩崎さんにそのカフェのコンセプトを 教えていただきました。
Antenna がカフェをやりたいと思ったきっかけはですね、もともと Antenna が創業したオフィスが、青山一丁目駅の上にある Lattice ビルというところに入っていまして、そこの1階に Cafe246—カフェカンパニーさんが運営されていた—Cafe246がありまして、毎日そこで飲食をしてカフェカンパニーさんのつくるカフェの大ファンだったというのがあります。
で、私たちの Antenna というのは、ウェブ上で集まった情報をユーザーに届ける、というビジネスなんですけど、そのコンテンツが生まれる場所だったりユーザーが情報を受け取った後に、どんな行動をするのか、そういうリアルな行動というところにもう少し関わりたいというのがあって。
カフェ246、そして、WIRED CAFÉ などを手がけてきたカフェカンパニーと、Antenna がコラボレーション。新しいカフェが、COMMUNE 246 に誕生したのです。
青山通りからフードカートを見ながら奥へ入っていくと、エアドームと呼ばれる、イベントスペースがあります。 その横にあるのが「Antenna WIRED CAFÉ」です。
壁面にはプロジェクターで Antenna のサービス画面を出していたりだとか、あとはこっちの iPad のほうでも Antenna 以外にも色々な情報を触れるようになっています。
なので、ここに来られる方も結構、「触って、それを会話のネタにしていただく」というようなことが毎日見られます。
メニューはですね、オープンドッグというホットドッグが6種類ありまして、コーヒー、ジャーサラダ、といったあたりが基本メニューになっているんですけど、今後、特集だったり、季節にあわせてメニューをキュレーションしていきたい、新しいメニューもどんどん出していきたいと思っています。
平日はこのあたりの方が打ち合わせに利用することもありますし、夜はもちろんワインとかビールも飲めますので、お酒を飲みに来られる方も結構いらっしゃいますね。
そして、そのカフェから一歩外へ出ると……
エアドームと言われるスペースがあります。
あそこで料理を買われた方が自然に吸い込まれてここでものを食べたりですとか、あとここはステージを常備しているので、演奏していたり、ちょっとしたトークショーをやったりですとか、そういうことに対応できる場所になっています。
なかなか青山にこういう場所はないので、何かを展示したいっていうだけであれば、色々なホールでできると思うんですけど、人が集まる仕掛けを作りたいとか、音楽のライヴも含めてイベントをやりたい、という場合にはぴったりの場所なんじゃないかなと思います。
カフェで買った オープンドッグとコーヒーを手にバンドの演奏を楽しむもよし。
タイ料理、鳥の串焼き、ハワイアンフードからビーガンフードまで、さまざまな種類のフードをいただきながら語らうもよし。
さらにそこには、学びの場も、ワーキングスペースも あります。
最後にあらためて「COMMUNE246」にかける想いを株式会社コミューンの岩崎奨さんに伺いました。
ここはやっぱり、他にはない楽しみがありますし、ここに来た人が「ここってワクワクするね」とか、表情から伝わってくるので、新しいコミュニティスペースとしてこれから2年間やっていって、できれば全国にコミューンを展開したいなと思っています。
「COMMUNE246」の誕生にあわせて作られた「COMMUNE PAPER」にはこんな言葉があります。
未来のコミューン。
美味しい、楽しい、面白いから始まる未来の情報の発信地。
ワクワクするようなコミュニティづくりを目指して、「COMMUNE246」の挑戦が続きます。