2015/3/13 映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」/LOTUS TOKYO 2015 伝統文化の持つ力

映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

アカデミー賞で脚色賞を受賞した作品です。
主演は、ベネディクト・カンバーバッチ。
彼が演じるのは、ドイツの暗号解読に挑んだ天才数学者、アラン・チューリング。
実在の人物。実話です。

舞台は、第二次世界大戦下のイギリス。ドイツ軍が誇る 世界最強といわれる暗号「エニグマ」。10人が24時間働き続けても、全ての組み合わせを調べるのに2000万年かかる、という とてつもない暗号。このままでは、イギリスは戦争に負ける。イギリス政府は天才数学者アラン・チューリングにエニグマを解読してほしいと要請します。

チューリングは、仲間とは組まず、1人、暗号解読のためマシンを作ります。しかし、解読は一向に進みません。そんなとき、キーラ・ナイトレイ演じるジョーン・クラークが彼の前に現れます。彼女の存在が、孤独な数学者チューリングの心を開き、仲間での作業が始まります。ついに、暗号解読。しかし、その先には、さらなる厳しい決断、そして試練が待っていた。

アカデミー賞では脚色賞を受賞した、この作品。
授賞式でのスピーチについて、映画の宣伝ご担当、アニープラネットの川口菜生子さんはこう語してくださいました。

脚本家のグラーム・ムーアというかたがですね、アカデミー賞の脚色賞の際にスピーチに立たれたんですけども。

彼もですね、幼少期に、自分が16歳の時に「自分は変わっていて人と違うんじゃないか」と。
周りに馴染めないということで自殺を図ろうとしたんですね。

ただ、「アカデミー賞で脚色賞を取れて、今ここに立てていて、なので、同じ思いの子ども達にこの映画を捧げたい」というふうに言ったんですけども、彼の幼少時代の生い立ちも含めてアラン・チューリングと通ずるところが実はあるんですね。それは、ぜひ今作をご覧いただいて確認していただきたいなと思います。

グレアム・ムーアさん、素晴らしいスピーチでした。
人と違っていていいじゃないか!だから僕はここに立っている このスピーチと映画がどうリンクするのか、ぜひスクリーンでご確認ください。

イギリス政府が50年に渡って機密事項としていた真実。
ベネディクト・カンバーバッチ、渾身の演技です。
映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」は今日公開。
映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

LOTUS TOKYO 2015 伝統文化の持つ力

日本の伝統文化に関わるみなさんが、復興支援のために自分たちなりにできることをしたい、という考えのもと2011年にスタートしたのが、このLOTUS。日本の伝統文化に触れてもらうワークショップを開催し、その入場料から必要経費を引いた分を、復興支援活動に運用する、というイベントです。

今回は、あす土曜日、芝公園にある増上寺で開催されます。

日本舞踊に、和菓子作り、華道、書道、三味線、詩の朗読、さらには、怪談まで、さまざまな分野を代表するみなさんが伝統文化を伝授してくれます。

敷居が高いと思われがちな伝統文化。しかし、このイベントでは、ワークショップという参加しやすいかたちで体験していただくことができます。それぞれのワークショップに参加するには、事前にチケットを購入する必要があります。LOTUS TOKYOのウェブサイトにワークショップごとの申し込み方法が記載されていますのでご確認ください。

「LOTUS TOKYO 2015 伝統文化の持つ力」は明日(土)、増上寺で開催です。
LOTUS TOKYO 2015